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Web版「Excel」が巨大ファイルに対応、デスクトップ版なしでもSharePoint/OneDriveから開けるように

レガシーなアートオブジェクトを含むファイルやパスワード保護されたファイルも扱える

レガシーなアートオブジェクトを含むファイルに対する警告

 米Microsoftは12月6日(現地時間)、Web版「Excel」(Excel for the Web)の改善を発表した。サイズの大きなファイルを開けるようになるほか、古い形式のファイルも扱えるようになるという。

 同社のドキュメントによると、50MBを超えるワークブックは「SharePoint」から直接Web版「Excel」で開けず、デスクトップ版の「Excel」が必要となる。今回のアップデートではこの制限が緩和され、最大100MBまでWeb版「Excel」で扱えるようになるという。近日中には「OneDrive」からもサイズの大きなファイルをWeb版「Excel」で開けるようになる予定。

 また、レガシーなアートオブジェクトやスマートアートオブジェクトを含むファイルもWeb版「Excel」で編集できるようになるとのこと。レガシーアートオブジェクトにはフォームコントロール、ActiveXコントロール、カメラツール、OLEオブジェクトなどが含まれる。

 そのほかにも、パスワードで保護されたワークブックや修正用パスワードで編集が保護されているファイルも扱えるようになる。ただし、パスワードで保護されたファイルでは共同編集はサポートされない。これはデスクトップ版でも同様で、同社は共同編集にも対応したデータ保護「Microsoft Information Protection」で暗号化されたワークブックへ移行することを推奨している。

修正用パスワードで編集が保護されているファイルも扱えるように

 同社は今後も、デスクトップ版とWeb版の機能の差を埋めるために取り組んでいくとのこと。