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「Noto」カラーフォントは1/4以下のサイズに ~「Chrome 98」に「COLRv1」が導入
現在、ベータチャネルでテスト中
2022年1月14日 16:49
米Googleは1月10日(現地時間、以下同)、「Google Chrome 98」のベータ版に追加された新機能を発表した。「Chrome 98」では新しいフォントフォーマットとして「COLRv1」カラーグラデーションベクトルフォントがサポートされている。
カラーフォントのフォーマットとしてはすでに既存のテキストエンジンのラスタライザーを活用した「COLRv0」があり、1つのフォントデータでさまざまな色のフォントをレンダリングできる。しかし、「COLRv0」は純色にしか対応しておらず、グラデーションや変換、各種ブレンディングモードが利用できないのが欠点だった。
「COLRv1」はこの弱点を解消した後継規格で、非常にコンパクトなフォントサイズで豊かな表現が可能。たとえば「Noto Color Emoji」フォントの場合、ビットマップフォントでは約9MBにもなるが、「COLRv1」形式のベクターフォントであればわずか1.85MBで済む(WOFF2圧縮後)。これまでは実現できなかった表現も可能だ。
また、新たな「Origin Trial」として「Region Capture」がテストされる。これはキャプチャーしたビデオトラックを切り取る(クロップ)するためのAPIで、たとえばオンライン会議でWebブラウザーのタブを共有したいが、一部だけ見せたいといった場合に役立つ。そのほかにも、「バージョン 100」に備えた試験機能フラグが引き続きテストされている。
「Google Chrome」ベータ版はWindows/Mac/Linux/Android/iOSに対応するフリーソフトで、現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10で利用できる。