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無料のディスク暗号化ツール「VeraCrypt」v1.25.9、MSIインストーラー版にテコ入れ
BSoDにつながる不具合などにも対策
2022年2月25日 17:07
オープンソースの暗号化ドライブ作成ツール「VeraCrypt」v1.25.9が、2月19日に公開された。MSIインストーラー版がシステム暗号化に対応したのがトピックだ。
「VeraCrypt」は、暗号化された仮想ディスクドライブを作成・マウントできるソフト。2014年に突如開発が終了してしまった「TrueCrypt」の流れをくむツールで、USBフラッシュドライブやHDDを丸ごと暗号化したり、Windowsのシステムパーティション・ドライブを暗号化できる。
対応プラットフォームはWindows、Mac、Linux、Raspberry Pi、FreeBSDなど。ライセンスは「Apache License 2.0」および「TrueCrypt License version 3.0」のマルチライセンスで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。寄付も受け付けている。
Windows版「VeraCrypt」にはEXEインストーラー版、ポータブル版、MSIインストーラー版などがあるが、MSIインストーラー版には「VeraCrypt」で暗号化されたシステムパーティションで利用できないなどの制限があった。本バージョンではこの制限が緩和されている。
また、MSIインストーラー版の利用にはWindows 10以降が必要とされていたが、今回のアップデートから対応OSがWindows 7以降に改められた。MSIインストーラー版で「トラベラーディスク」(「VeraCrypt」を起動するためのディスク)が作成できない問題も解決されている。
そのほかにも、Deflate圧縮の代わりにLZMA圧縮を使用することにより、EXEインストーラーのサイズを約50%削減。ブルースクリーンエラー(BSoD)につながる不具合などにも対策が施された。
ソフトウェア情報
- 「VeraCrypt」Windows版
- 【著作権者】
- IDRIX 氏
- 【対応OS】
- Windows 10およびWindows Server 2003/2008/2008 R2/2012
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.25.9(22/02/19)