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無料のディスク暗号化ツール「VeraCrypt」v1.25.7が公開 ~Vista/7/8.x対応が復活

「VeraCrypt」v1.25.7

 オープンソースの暗号化ドライブ作成ツール「VeraCrypt」v1.25.7が、1月7日に公開された。v1.25.4で打ち切られたはずのWindows Vista/7/8.x対応が再開されている。

 「VeraCrypt」の開発チームは昨年末、Microsoftがドライバーの品質を維持するために実施している「Windows ハードウェア認定」(HCK/WLK)を取得するのが難しいとして、不本意ながらWindows Vista/7/8/8.1のサポートを打ち切る決断をした。しかし、その後の調査で、「VeraCrypt」ドライバーがプラグアンドプレイ(PnP)に対応していないことから解決のめどが立ったという。ただし、以下のOSをサポートするには対応する更新プログラムのインストールが必要だ。

  • Windows Vista:「KB4039648」または「KB4474419」
  • Windows 7:「KB3033929」または「KB4474419」

 そのほかにも、上級ユーザー向けにレジストリ設定が拡充され、SSDディスクのパフォーマンスを調整できるようになった。高負荷時の安定性が向上するという。

 「VeraCrypt」は、暗号化された仮想ディスクドライブを作成・マウントできるソフト。2014年に突如開発が終了してしまった「TrueCrypt」の流れをくむツールで、USBフラッシュドライブやHDDを丸ごと暗号化したり、Windowsのシステムパーティション・ドライブを暗号化できる。対応プラットフォームはWindows、Mac、Linux、Raspberry Pi、FreeBSDなど。ライセンスは「Apache License 2.0」および「TrueCrypt License version 3.0」のマルチライセンスで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。寄付も受け付けている。

ソフトウェア情報

「VeraCrypt」Windows版
【著作権者】
IDRIX 氏
【対応OS】
Windows 10およびWindows Server 2003/2008/2008 R2/2012
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.25.7(22/01/07)