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マスクを着用したままFace IDをロック解除 ~Apple、「iOS 15.4」をリリース

ユニバーサルコントロールを追加した「iPadOS 15.4」も。脆弱性の修正は39件

Apple、「iOS 15.4」「iPadOS 15.4」をリリース

 米Appleは3月14日(現地時間)、「iOS 15.4」「iPadOS 15.4」をリリースした。

iOS 15.4

 「iOS 15.4」の目玉は、マスクを着用したまま「Face ID」でロックを解除できるようになることだ。従来はApple Watchと組み合わせる必要があったが、それが不要となる。

 この機能を利用するには、「設定」アプリの[Face ID とパスコード]セクションで[マスク着用時 Face ID]というオプションを有効化し、顔をカメラでスキャンする(このプロセスはOSをアップグレードした直後にも案内される)。メガネをしている場合は一旦外してから顔をスキャンし、メガネをしている状態でもう一度顔をスキャンする必要がある。セットアップが完了すると、次回からはマスクをしたまま端末のロックを解除できるようになる。

「設定」アプリの[Face ID とパスコード]セクションで[マスク着用時 Face ID]というオプションを有効化
顔をカメラでスキャン。メガネをしている場合は追加のスキャンが必要となる

 ただし、これが利用できるのはiPhone 12以降のみだ。

 そのほかにも新しい絵文字のほか、SharePlayのセッションを対応アプリから直接開始できるオプションなどが追加される。

Face ID

  • iPhone 12以降で、マスクを着用したままFace IDを使用できるオプション
  • Apple Pay、およびSafariとApp内のパスワード自動入力で、マスクを着用したままFace IDを使用可能

絵文字

  • 絵文字キーボードで、顔の表情、手のジェスチャー、調度品などの新しい絵文字を使用可能
  • 握手の絵文字で、それぞれの手に別々のスキントーンを選択可能

FaceTime

  • SharePlayのセッションを対応Appから直接開始可能

Siri

  • iPhone XS、iPhone XR、iPhone 11以降では、オフラインの間もSiriが日付と時刻の情報を応答可能

ワクチン接種カード

  • “ヘルスケア”がEUデジタルCOVID証明書に対応し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種、検査結果、および回復状況の検証可能な記録をダウンロードして保存可能
  • Appleウォレットの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種カードがEUデジタルCOVID証明書の書式に対応

機能向上と不具合の修正

  • SafariのWebページ翻訳機能がイタリア語と中国語(繁体字)に対応
  • Podcast Appにエピソードフィルタが追加され、シーズンや再生済み、未再生、保存済み、またはダウンロード済みのエピソードを絞り込み可能
  • iCloudのカスタムメールドメインを“設定”から管理可能
  • “ショートカット”が“リマインダー”とのタグの追加/削除/検索に対応
  • “緊急SOS”の設定をすべてのユーザを対象に“長押しして通報”を使用するように変更。“5回押して通報”は“緊急SOS”の設定のオプションとして今後も利用可能
  • “拡大鏡”のクローズアップ機能で、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxの超広角カメラを使用して小さなものを見やすくすることが可能
  • “設定”で保存済みのパスワードに自分用のメモを追加可能
  • キーボードで入力した数字の間にピリオドが挿入される場合がある問題
  • 写真とビデオがiCloud写真ライブラリに同期されない場合がある問題
  • “ブック” App内で“画面の読み上げ”のアクセシビリティ機能が予期せず終了する場合がある問題
  • コントロールセンターでライブリスニングをオフに切り替えてもオフにならないことがある問題

 「iOS 15」はiPhone 6s以降、iPhone SE第1世代以降、iPod touch第7世代以降で利用可能。アップデートは自動更新機能により無償で提供されるが、「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェア・アップデート]セクションから手動でアップデートすることもできる。

iPadOS 15.4

 「iPadOS 15.4」では「ユニバーサルコントロール」がサポートされ、1組のマウスとキーボードでiPadとMacの両方を操作できるようになる。新しい絵文字や、SharePlayのセッションを対応アプリから直接開始できるオプションなど、iOSで行われた改善も含まれる。

ユニバーサルコントロール

  • ユニバーサルコントロールにより、1組のマウスとキーボードでiPadとMacの両方を操作可能
  • テキスト入力はiPadまたはMacのどちらからでも可能、また両者間でファイルのドラッグ&ドロップが可能

絵文字

  • 顔の表情、手のジェスチャー、調度品などの新しい絵文字
  • 握手の絵文字で、それぞれの手に別々のスキントーンを選択可能

FaceTime

  • SharePlayのセッションを対応Appから直接開始可能

Siri

  • A12Z Bionic以降を搭載したiPad Proでは、オフラインの間もSiriが日付と時刻の情報を応答可能

機能向上と不具合の修正

  • iPad(第5世代以降)、iPad mini(第4世代と第5世代)、iPad Air 2、iPad Air(第3世代と第4世代)、およびiPad Proで、音量コントロールをiPadの向きに合わせて調整されるように設定可能
  • iCloudのカスタムメールドメインを“設定”から管理可能
  • SafariのWebページ翻訳機能がイタリア語と中国語(繁体字)に対応
  • Podcast Appにエピソードフィルタが追加され、シーズンや再生済み、未再生、保存済み、またはダウンロード済みのエピソードを絞り込み可能
  • “ショートカット”が“リマインダー”のタグに対応。“ショートカット”を作成および編集するときにタグの追加/削除/検索が可能
  • セキュリティに関する勧告を非表示にすることが可能
  • “設定”で保存済みのパスワードに自分用のメモを追加可能
  • キーボードで入力した数字の間にピリオドが挿入される場合がある問題
  • 写真とビデオがiCloud写真ライブラリに同期されない場合がある問題
  • “ブック” App内で“画面の読み上げ”のアクセシビリティ機能が予期せず終了する場合がある問題
  • コントロールセンターでライブリスニングをオフに切り替えてもオフにならないことがある問題

 「iPadOS 15」の対応デバイスは、iPad Pro(すべてのモデル)、iPad第5世代以降、iPad mini 4以降、iPad Air 2以降。「iOS」と同じく、「設定」アプリから無償でアップデートできる。

セキュリティ関連の修正

 脆弱性の修正は、CVE番号ベースで39件。任意コードの実行や権限昇格、セキュリティ機能のバイパス、サービス拒否(DoS)、機密情報の漏洩などにつながる問題や、第三者にFaceTime通話で音声とビデオを送信されてしまう欠陥などが対処されている。

 「iOS 15.4」「iPadOS 15.4」のほかにも、「tvOS 15.4」や「watchOS 8.5」といったセキュリティアップデートが配信されているので注意したい。