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フリーの万能メディアプレイヤー「VLC 3.0.17」が公開 ~約10カ月ぶりのアップデート

監視カメラなどに用いられるDAVビデオの再生に対応

「VLC media player 3.0.17」

 仏VideoLAN Projectは4月19日(現地時間)、「VLC media player 3.0.17」を正式公開した。「VLC 3.0」(コードネーム:Vetinari)シリーズで18番目のアップデートで、ファイル形式サポートの拡充、アダプティブストリーミングのオーバーホール、アプリのクラッシュにつながる問題への対処、サードパーティライブラリのアップデートなどが行われている。

 「VLC 3.0.17」は1カ月ほど前に一旦リリースされたが、直後に不具合が発覚したようで撤回されていた。自動更新はまだ確認できていないものの、現在は公式サイトからv3.0.17.4をダウンロードできることを確認している。

 今回のアップデートでは、DAVビデオファイルの再生をサポート。DAV形式は監視カメラ(CCTV)などでよく利用されているビデオフォーマットで、対応するマイナーなビデオプレイヤーを利用するか、コンバーターを利用して汎用的なフォーマットに変換して視聴する必要があった。その点、慣れ親しんだ「VLC」で気軽に視聴できるようになるのはメリットといえるだろう。

 そのほかにも、非圧縮オーディオMPEG-4(ISO/IEC 23003-5)、DTS LBR(Low Bit Rate)などを新たにサポートした。角括弧を含むURLへの対応、WindowsでのHEVCハードウェアデコードの改善、iOS/tvOSにおける空間オーディオのサポートなども含まれる。また、アスペクト比が変更されたストリームで発生する可能性があるDirect 3D 11のクラッシュにも対処しているとのこと。

 デスクトップ版「VLC media player」は、オープンソースで開発されているマルチプラットフォーム対応のマルチメディアプレイヤー。わざわざ追加のコーデックを導入しなくても、幅広いファイルフォーマットに対応しているのが魅力だ。対応OSはWindows/Mac/Linuxなどで、現在「videolan.org」から無償でダウンロード可能(寄付歓迎)。Windowsデスクトップ向けは窓の杜ライブラリからも入手できる。また、UWP版やモバイル版もラインナップされている。

ソフトウェア情報

「VLC media player」Windows デスクトップ版
【著作権者】
the VideoLAN Team
【対応OS】
64bit版を含むWindows XPから10
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
3.0.17.4(22/04/19)