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Apple、34件の脆弱性に対処した「iOS 15.5」「iPadOS 15.5」をリリース【5月20日追記】
iPhone SEが予期せずシャットダウンする問題も修正
2022年5月17日 09:43
米Appleは5月16日(現地時間)、「iOS 15.5」「iPadOS 15.5」を公開した。不具合と脆弱性を修正したセキュリティアップデートで、すべてのユーザーに推奨されている。
「iOS 15.5」では、以下の機能改善と不具合の修正が行われた。「iPadOS 15.5」における修正点もほぼ同じだ。
- Apple PodcastにiPhoneに保存するエピソードの数を制限して、古いエピソードを自動的に削除する新しい設定を追加
- ホームのメンバーが到着/出発したときにホームオートメーションが作動しない場合がある問題を修正(iOSのみ)
セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで34件。カーネル権限・システム権限で任意のコードを実行されてしまう欠陥やリモートからアプリケーションを予期せず終了させる問題、セキュリティ機能のバイパス、「Safari」のプライベートブラウジングモードでもユーザー行動が追跡される問題、ロック画面から認証なしに写真を閲覧できる欠陥などが解決されている。悪用の事例は報告されていないものの、できるだけ早い対応が望ましい。
「iOS 15」はiPhone 6s以降、iPhone SE第1世代以降、iPod touch第7世代以降で利用可能。「iPadOS 15」の対応デバイスは、iPad Pro(すべてのモデル)、iPad第5世代以降、iPad mini 4以降、iPad Air 2以降。アップデートは自動更新機能により無償で提供されるが、「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェア・アップデート]セクションから手動でアップデートすることもできる。
また、「watchOS 8.6」や「tvOS 15.5」も同時にリリースされている。こちらにもセキュリティ問題の修正が含まれているので注意したい。
[2022年5月20日編集部追記] 「iOS 15.5」のリリースノートが更新され、新たな変更点が明らかになった。それによると、第3世代のiPhone SEが予期せずシャットダウンしてしまう問題が修正されているとのこと。該当するユーザーはアップデートすることで問題が解決されるだろう。