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アプリUI上のあらゆるテキストをコピー・検索・翻訳できる「Textify」v1.9

内部利用するAPIを切り替えて、Windows 11などのモダン環境にも対応

画面上の選択不可テキストを強制的に選択できるようにするWindows向けユーティリティ「Textify」v1.9

 画面上のあらゆるテキストを強制的に選択できるようにするWindows向けユーティリティ「Textify」が、5月20日にv1.9へと更新された。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「GPL-3.0」。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。窓の杜ライブラリからダウンロードすることも可能。

「エラーダイアログが表示されたが、エラーコードやメッセージをコピーできない」
「ツールチップがヘルプが表示されているが、日本語ではないので意味がわからない」

 そんな状況に陥って、困ったことはないだろうか。せめてテキストを選択できれば、それをクリップボードにコピーしてWebで検索したり、メールに貼り付けてサポートをお願いすることもできるのだが――ダイアログやメニュー、ツールチップといったユーザーインターフェイス(UI)のテキストは選択できないことも多く、面倒な筆写を強いられることがままある。

 そんな時におすすめしたいのが、「Textify」だ。本ソフトを起動した状態で目的のコントロールへマウスカーソルを移動させ、[Shift]キーを押しながらマウスの中ボタンをクリックすると、当該部分がテキストボックスに置き換わり、文字列を選択・編集できる状態になる。選択テキストを「Google 検索」や「Google 翻訳」にかけるヘルパーボタンも付属しているので、難しい技術用語や外国語の表記をその場で調べることもできる。

管理者権限で起動すれば、「タスク マネージャー」のプロセス名だって選択できる

 [Shift]キー+マウスの中ボタンというショートカットは、ある程度のカスタマイズが可能。ヘルパーボタンも設定ファイルの書き換えで変更できる。

 こうした機能は、「ナレーター」アプリがUIを読み上げる際などに用いる「Microsoft Active Accessibility」(MSAA)というAPIで実現されている。しかし、最近は後継の「Microsoft UI Automation」と呼ばれるAPIを利用するUIが増えてきており、「MSAA」に対応しないものが増えてきた。とくにWindows 11では顕著で、「Textify」で強制選択できるようにしても、意図したテキストを抽出できないことが増えてきたという。

「Microsoft Active Accessibility」(MSAA)ではテキストを正常に抽出できない例。新しい「Microsoft UI Automation」では正常にテキストを取得できる

 v1.9では、内部で利用するAPIを「Microsoft UI Automation」に切り替えることでこの問題を解消。モダンな環境でもテキストを正常に取得できるようになった。ただし、この2つのAPIには若干の違いもあるため、古い「MSAA」へ切り替えるオプションも用意されている。もし不具合が発生したら、設定ファイルの「use_legacy_msaa_api=0」という部分を「use_legacy_msaa_api=1」に書き換えるとよいだろう。

設定ファイルの「use_legacy_msaa_api=0」という部分を書き換えれば、古いAPIへ切り替えることができる

ソフトウェア情報

「Textify」
【著作権者】
Ramen Software
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.9(22/05/20)