ニュース
ゲームMODの感覚でWindowsを改造できるツール「Windhawk」
「7+ Taskbar Tweaker」の作者が新たに開発
2022年3月8日 15:42
Windowsのタスクバーをカスタマイズするユーティリティ「7+ Taskbar Tweaker」の作者は3月6日、新しいOSカスタマイズツール「Windhawk」をリリースした。ゲームの世界では開発・運営元ではなくユーザーが改造プログラム(Mod)を公開してカスタマイズできるようにしたものがあるが、「Windhawk」はそれに倣った仕組みを採用しているのが特徴だ。
「Windhawk」の「Mod」はC++言語で書かれたソースコードとして「GitHub」で提供されており、「Windhawk」自体はその管理ツールとして機能する。執筆時現在、利用可能な「Mod」は以下の10種類だ。いずれもワンクリックで簡単にインストールできるようになっている。
- Middle click to close on the taskbar:タスクバーのマウス中クリックでプログラムを閉じる
- Chrome/Edge scroll tabs with mouse wheel:「Microsoft Edge」「Google Chrome」のタブをホイール回転で切り替え
- Slick Window Arrangement:デスクトップや隣のウィンドウにピッタリ合うようにウィンドウを移動
- Dark Mode for Notepad:Windows 10の「メモ帳」アプリにダークテーマを適用
- Taskbar Clock Customization:タスクバーの時計をカスタマイズ。ニュースフィードも表示可能
- VSCode Tweaker:「Visual Studio Code」にJavaScript/CSSコードを注入してカスタマイズ
- Disable grouping on the taskbar:タスクバーのグループ化を無効化
- Visual Studio Anti-Rich-Header:「Visual Studio」のリンカーが新しい実行ファイルにリッチヘッダーを埋め込むことを防止
- Timer Resolution Control:Windowsタイマーの解像度変更を制御して電力浪費を抑止
- Text Replace:アプリ上のテキストを別のテキストに置換して表示
「Mod」でシステムカスタマイズを行う上で懸念されるのは悪意ある処理が含まれていないかだが、「Windhawk」の「Mod」はオープンソースなので、自分で処理を検証できる。「Windhawk」には「Clang」「g++」といったコンパイラツールが含まれており、「Mod」をインストールする際はダウンロードしてその場でコンパイルする仕組みとなっているため、比較的安心できる。ただし、現在のところ「Windhawk」自体のソースコードは非公開となっている。
「Windhawk」の開発ステータスは現在、ベータ版(v0.9)。若干動作に不安定なところが見られるが、興味のあるユーザーは試してみてもよいだろう。今後はコミュニティによるMod開発の活性化とラインナップ拡充にも期待したい。
ソフトウェア情報
- 「Windhawk」
- 【著作権者】
- Ramen Software
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.9 beta(22/03/06)