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OS既定アイコンのテーマを安全&簡単にカスタマイズ ~「Windhawk」に新しいMod

元の状態にも安全に戻せる

Windows 11環境のタスクバーを縦に配置する「Windhawk」の新しいMod「Resource Redirect」

 システムカスタマイズツール「Windhawk」に8月23日、新しいMod「Resource Redirect」が追加された。システムファイルを変更することなく、有志が公開しているさまざまなアイコンテーマパックを手軽に適用できる強力なModだ。

 「Mod」とは最近のゲームでよくみられる改造プログラムで、インストールするだけでUIや機能を簡単にカスタムできる。多くはアンインストールするだけで元の状態に戻せるようになっており、気軽に試せるのが魅力といえる。

 「Windhawk」は、この仕組みをWindowsのカスタマイズに応用しようという野心的なプロジェクト。すでに多くのModが用意されており、タスクバーを「Windows XP」風にしたり、Windows 11では本来できない縦置きにしたりもインストールボタン一発で行える。ModはC言語のソースコードスタイルで提供されており、「Windhawk」がオンデマンドでコンパイルして、システムに適用する。そのため、プログラミングの知識さえあれば適用前にその内容を検証することも可能。クローズドソースのカスタマイズツールより透明性が高く、安心して使える(ただし、「Windhawk」自体のソースコードは公開されていない)。

この手のシステムカスタマイズはOSを破壊するおそれがあるが、「Windhawk」ならModの無効化や削除で元の状態へ簡単に戻せる。インストール前に内容をチェックすることも可能

 今回追加された「Resource Redirect」Modは、システムが利用するさまざまなリソース――たとえば、システムアイコンならば「imageres.dll」――へのアクセスを代替ファイルへ転送(リダイレクト)する。つまり、システムリソースを動的に差し替えることでアイコンテーマのような仕組みを実現する。

 似たようなカスタマイズアプリは他にもあるが、システムリソースを書き換えるものがほとんどだ。しかし、このタイプのアプリは書き戻しに失敗し、システムを破壊してしまうことも少なくない。その点、「Resource Redirect」Modであればリダイレクト設定を削除するだけで安全にシステムを元の状態へ戻せる。

 アイコンテーマリポジトリは「GitHub」で管理されており、すでに50以上のテーマがラインナップされている。気に入ったテーマをダウンロードして適当な場所へ展開し、「theme.ini」のあるフォルダーパスをModの設定画面で[Theme folder]として指定すれば、アイコンテーマパックがシステムに適用される。

気に入ったテーマをダウンロードして適当な場所へ展開。「raw file」(生のファイル)のダウンロードリンクをクリックしよう
「theme.ini」のあるフォルダーパスをModの設定画面で[Theme folder]として指定
アイコンテーマパックがシステムに適用される
Modの無効化や削除で元の状態へ戻せないこともあるようだ。その場合はリダイレクト設定の項目を削除すればよい