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ModでOSをカスタムする「Windhawk」がv1.0に ~初のメジャーバージョンアップ
トラブルシューティング機能が充実、WinRT APIへのアクセスも簡単に
2022年12月26日 12:29
システムカスタマイズツール「Windhawk」が12月25日、v1.0へとアップデートされた。まだ十分にテストされたとは言えないため「Beta」のラベルこそ外れていないが、報告された非互換性のほとんどがオプションで解決できるようになったため、初めてのメジャーアップデートという扱いになっている。
「Windhawk」は、ゲームのように改造プログラム(Mod)を追加することで自由にシステムを拡張できるようにしたOSカスタマイズツール。第三者が配布するModでOSをカスタマイズするとなると懸念されるのがセキュリティだが、「Windhawk」ではオープンソースで配布されているC++コードをダウンロードし、「Clang」「g++」でローカルコンパイルすることでこの問題の緩和を図っている。Windows/C++プログラミングの知識さえあれば、Modを適用する前にそれが安全なものかどうかをチェックすることが可能だ。
ただし、「Windhawk」自体のソースコードは非公開となっている。
「Windhawk」v1.0では、Modのページに[Changelog]タブが追加。更新履歴を簡単にチェックできるようになった。また、[Advanced]タブを開けばデバッグログ、設定のエクスポート、Modのターゲットプロセスを上書きするオプションなどが利用可能。これらはModが動作しない場合にその原因を調べたり、他の環境へ設定を移行したい場合に役立つ。「Windhawk」自体のオプションも拡張されており、相性の悪いプロセスを「Windhawk」の適用対象から除外して、システムの安定性を維持できるようになった。
一方、Mod開発者向けの機能も追加された。なかでも「cppwinrt」によって生成されたWindows Runtime(WinRT)APIのヘッダーが付属するようになったのは大きな改善といえる。たとえばWindows 11のタスクバーラベルを改造するにはWinRT APIの利用が必要だが、それにかかる手間が大きく削減された。
「Windhawk」は現在、公式サイト「windhawk.net」から無償でダウンロード可能。編集部にてWindows 11で動作を確認している。
ソフトウェア情報
- 「Windhawk」
- 【著作権者】
- Ramen Software
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0 beta(22/12/25)