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デスクトップ版「Google ドライブ」アプリがクライアントサイド暗号化に対応

キーボードショートカットによるファイルを検索も

パソコン版「Google ドライブ」v59.0

 米Googleは6月2日(現地時間)、デスクトップ向けの「Google ドライブ」クライアントアプリ「パソコン版ドライブ」(Google Drive for desktop)v59.0を発表した。「Google Workspace」のクライアントサイド暗号化(CSE)が新たにサポートされている。

 「Google ドライブ」の通信やコンテンツはすでに暗号化されているが、それを提供しているのはGoogleだ。同社に瑕疵や悪意があれば内容を盗み取られてしまう可能性は否定できない。

 そこで、「Google Workspace」は利用者側で用意した独自の暗号鍵で組織のデータを保護する機能を提供している。機密性が非常に高い知的財産権を扱う組織や、航空宇宙・防衛産業、金融サービス、行政機関など、規制の厳しい業界で活動する組織での利用が想定されており、「Google Workspace Enterprise/Education Plus」ライセンスが必要となる。

 同期されたCSE暗号化ファイルは、Windows環境ではショートカットとして、Mac環境ではシンボリックリンクとして表示される。ユーザーサイドで暗号化したファイルをアップロードすることも可能だ。現在のところmacOSの「File Provider」には対応していないようだが、これは将来のリリースで解決される。

 そのほかにも、キーボードショートカットで「Google ドライブ」のファイルを検索できるようになったとのこと。編集部では確認できなかったが、Windows環境の場合[Ctrl]+[Alt]+[G]キーで利用できるとのことで、カスタマイズも行える。

「パソコン版ドライブ」の検索機能

 「パソコン版ドライブ」アプリはWindows/Macに対応しており、Windows版はWindows 7/Server 2012以降で利用可能。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。