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「WebKit」が「Subversion」リポジトリへのコミットを終了、「GitHub」へ引っ越し

Appleが開発するオープンソースのHTMLレンダリングエンジン

「WebKit」の「GitHub」リポジトリ

 「WebKit」の開発チームは6月23日(太平洋夏時間)、「Subversion」リポジトリへのコミットを終了したと発表した。今後は「WebKit」のソースコードを「Git」で管理し、米Microsoft傘下のプロジェクトホスティングサービス「GitHub」を正式な拠点とする。

 「WebKit」は、Appleが中心となってメンテナンスしているオープンソースのHTMLレンダリングエンジン。macOSの標準Webブラウザー「Safari」に採用されていることで知られるが、ほかにも搭載製品・派生プロジェクトは少なくない。「Google Chrome」や「Microsoft Edge」など、「Chromium」ベースのWebブラウザーで用いられている「Blink」エンジンも、もとは「WebKit」から派生したものだ。

 「WebKit」はこれまで、バージョン管理システム「Subversion」でソースコードを管理し、それを「svn.webkit.org」でホストしていたが、今後は「GitHub」に集約される。「svn.webkit.org」と「trac.webkit.org」(プロジェクトと不具合の管理)はいずれ閉鎖されるようだが、当面の間、読み取り専用として公開が継続されるとのこと。

 ちなみに、「Chromium」のソースコードは「Git」で管理されており、「chromium.googlesource.com」でホストされている。また、「GitHub」にも公式のミラーが設置されているほか、「Chromium Code Search」と呼ばれる検索ツールも整備されている。

 一方、「Firefox」のソースコードは「hg.mozilla.org」でホストされている。バージョン管理ツールは「Mercurial」(hg)のようだ。「GitHub」にも公式のミラーが設置されている。