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Windows 11の近距離共有が強化、[共有]コマンドからの「OneDrive」アップロードにも対応へ

Beta版「Windows 11」Build 22621.436/22622.436が提供開始

「Windows 11 Insider Preview」Build 22621.436/22622.436がBetaチャネルで提供開始

 米Microsoftは7月5日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」ビルドのBetaチャネルをアップデートした。今回のフライトも、以下の2つのバージョンが配信されている。

  • Build 22622.436:新機能がロールアウトされるビルド
  • Build 22621.436:新機能が既定で無効化されるビルド

 これは新機能の有無でテスターを2つに分け、導入の影響を比較・把握するためだ。新機能を試したい場合は、「Build 22622」系へアップグレードすることもできる。

 Build 22622.436では、[共有]ポップアップにいくつかの改善がほどこされた。

 まず、「Nearby Share」(近距離共有)が改善され、Bluetoothだけでなく、プライベートネットワークのデバイスをUDPで検出できるようになった。Bluetooth接続がないデスクトップPCなど、これまでは検出できなかったデバイスにも対応できるようになり、より幅広いデバイスと手軽にファイルをやり取りできるようになった。

 次に、ローカルファイルの共有で「OneDrive」をターゲットとして選択できるようになった。[共有]ポップアップが利用できるアプリから直接「OneDrive」へファイルをアップロードできるようになる。

「Nearby Share」(近距離共有)が改善。「OneDrive」アップロードにも対応した[共有]ポップアップ

 なお、この機能は現在のところ個人の「Microsoft アカウント」でしか利用できない。「Azure Active Directory」(AAD)への対応は今後の課題となる。

 そのほかにも、「Windows Terminal」がWindows 11既定のターミナルに変更された。これは以前からアナウンスされていたもので、いずれは製品版にも反映される見込みだ。

 もちろん、気に入らなければ「設定」アプリから以前の動作に戻すことも可能だ。

既定のターミナルの設定画面([プライバシーとセキュリティ]-[開発者向け]セクション)