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Apple、「iOS 15.6」「iPadOS 15.6」をリリース ~CVE番号ベースで39件の脆弱性に対処

「Safari」のタブが前に戻る問題、第6世代iPad miniの充電・USB-Cトラブルも解決

「iOS 15.6」

 米Appleは7月20日(現地時間)、「iOS 15.6」「iPadOS 15.6」を公開した。不具合と脆弱性を修正したセキュリティアップデートで、すべてのユーザーに推奨されている。

 「iOS 15.6」では、以下の機能改善と不具合の修正が行われた。

  • TV Appに、すでに進行中のスポーツ中継を最初から再生したり、一時停止/早戻し/早送りするオプションを追加
  • デバイスのストレージに空き領域がある場合でも、“設定”に“デバイスのストレージがいっぱいです。”と表示され続けることがある問題を修正
  • “メール”でテキストをナビゲートしたときに点字デバイスの動作が遅くなったり、反応しなくなったりする可能性がある問題を修正
  • Safariのタブが前のページに戻されることがある問題を修正
  • iPad mini(第6世代)で充電器やその他のUSC-Cアクセサリが検出できないことがある問題を修正(iPad OSのみ)

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで39件。カーネル権限で任意のコードを実行されてしまう欠陥やリモートユーザーがカーネルコードを実行できる問題、アプリケーションがカーネルメモリを開示できる不具合などが解決されている。悪用の事例は報告されていないものの、できるだけ早い対応が望ましい。

 「iOS 15」はiPhone 6s以降、iPhone SE第1世代以降、iPod touch第7世代で利用できる。「iPadOS 15」の対応デバイスは、iPad Pro(すべてのモデル)、iPad第5世代以降、iPad mini 4以降、iPad Air 2以降。アップデートは自動更新機能により無償で提供されるが、「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェア・アップデート]セクションから手動でアップデートすることもできる。

「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェア・アップデート]セクションから手動でアップデートすることも

 また、「watchOS 8.7」や「tvOS 15.6」も同時にリリースされている。こちらにもセキュリティ問題の修正が含まれているので注意したい。