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ソニーのnasne対応アプリ「PC TV Plus」に「ニコニコ実況」がカムバック! ~最新v6.0が提供開始

ベーシック機能のみを搭載した低価格版「PC TV Lite」も発売

「PC TV Plus」

 ソニー(株)は8月8日、ネットワークレコーダー「nasne」などの録画・放送番組をPC上で視聴できるアプリ「PC TV Plus」の最新v6.0を公開した。すでに同アプリのライセンスを所有している場合は無料でアップデート可能。製品情報ページで配布されているインストーラーを実行することで最新版が適用される。

 最新バージョンの提供に合わせて新規購入時の価格改定も行なわれる。8月8日からの新価格は下記の通り(括弧内は旧価格)。

  • PC1台用:4,400円(3,300円)
  • PC2台用:7,700円(5,940円)
  • PC3台用:9,900円(7,920円)

「PC TV Plus」最新v6.0で「ニコニコ実況」が復活

 本バージョンの目玉は「ニコニコ実況」が復活を遂げたこと。「PC TV Plus」ではもともと2017年から提供されていた機能で、2020年12月のニコニコ実況サービスのリニューアルに伴って提供を終了していた。2022年4月に「nasne」とソニー・インタラクティブエンタテインメント製テレビアプリ「torne(トルネ)」との組み合わせで同機能が追加されたことを皮切りに、いよいよv6.0で「PC TV Plus」にも帰ってくる。

「PC TV Plus」に「ニコニコ実況」が復活

 「PC TV Plus」における「ニコニコ実況」は、地上/BSデジタル放送のライブ視聴や録画番組の再生時に、ニコニコ実況のユーザーが投稿した横スクロールするコメントを表示でき、そのときの盛り上がりを共有可能。コメントの表示方法や表示の滑らかさなどを細かくカスタマイズできるPCならではの機能が、torneのものと大きく異なる。ただし、コメント投稿には非対応で、表示できるのは新サービス稼働後(2020年12月16日以降)のログのみ。

 また、録画番組の再生時もコメントを表示可能だが、アプリへのniconicoアカウントの設定が必要。さらに、放送日から10日以上経過した録画番組については、ニコニコのプレミアム会員への登録も必要となる点には注意したい。

 そのほかv6.0では、番組解析機能も追加される。これは独自のアルゴリズムで録画番組を解析し、シーンを検出してチャプターを自動付与したり、シーンや音声の盛り上がりを検出してダイジェストデータ(ノーマル、10~90%、スポーツプレイ/音楽/CM区間)を作成する機能。チャプターデータは再生や書き出し、編集で利用可能で、ダイジェストデータはダイジェスト再生や編集(お気に入り区間の自動設定)で利用できる。

機能を絞った低価格版「PC TV Lite」も発売

 さらに、ライブ視聴や録画番組の再生、Blu-ray/DVD/SeeQVaultへの書き出しなど「PC TV Plus」のベーシックな機能のみを搭載した新ラインナップ「PC TV Lite」も同日に発売。ライセンスはPC1台用のみで、価格は3,300円。v6.0で実装されたニコニコ実況などの新機能は非搭載で、今後の機能追加も行なわれないが、改定前の「PC TV Plus」と同じ3,300円で新規購入できるのがアピールポイントだ。

「PC TV Lite」

 これにより、ソニーのWindows向けテレビアプリのラインナップは今後「PC TV Lite」、「PC TV Plus」、「Plus+Advanced Pack」の3種類となる。なお、過去に提供されていた「VAIO TV with nasne」についてもv6.0の新機能は非搭載となる。詳細は製品情報ページの機能比較表を参照されたい。

 「PC TV Plus」は、同一ホームネットワーク内のネットワークレコーダー「nasne」やブルーレイレコーダーといったホームサーバー機能搭載のテレビ機器で受信した、地上/BS/110度CSデジタル放送をPCでライブ視聴したり、録画番組の検索・再生・ダビングが行なえるアプリ。対応OSはWindows 8.1/10/11(64bit版)。14日間の無料体験版も用意されている。