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「Heroku」の無償プランが廃止へ ~Webアプリを開発・運用できるプラットフォーム
不正対策でコストがかさむ
2022年8月29日 10:27
米Salesforce傘下のクラウドアプリケーションプラットフォーム「Heroku」は8月25日(現地時間)、以下の無償プランを廃止すると発表した。
- Heroku Dynos(仮想コンテナーでコードを実行するプラットフォーム)
- Heroku Postgres
- Heroku Data for Redis
同社によると、これらの無償プランはフィッシングなど不正な目的に使用されることが多く、その対策に並外れた労力が費やされてきたという。同社は無償プランを廃止し、代わりに顧客のミッションクリティカルな機能を提供することにリソースを集中したいとしている。
無償プランの廃止に先立ち、2022年10月26日より1年以上活動のないアカウントとその関連ストレージの削除が開始される。無料プランの提供停止は、2022年11月28日より実施される。この影響を受けるユーザーに対しては、順次メールでの案内が行われる。
今後のサービスは有料となるが、ホビー開発者向けの低価格プランは継続される。また、学生・非営利団体向けプログラム(近日公開予定)の提供や、オープンソースプロジェクトのサポートなども行っていくとしている。
ちなみに、有償プランの「Heroku Dynos」は月額7米ドル、「Heroku Postgres」は月額9米ドル、「Heroku Data for Redis」は月額15米ドルから利用可能。これらのプランには既存の無償プランの機能に加え、証明書の管理機能や、「Dynos」のスリープを防止してWebアプリの応答性を確保する機能などが含まれている。