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「Adobe Photoshop」と「Adobe Illustrator」にオンライン共同作業用の新機能が追加

共同編集用とレビュー用のファイル共有が可能に

「Adobe Photoshop」と「Adobe Illustrator」にオンライン共同作業用の新機能が追加

 アドビは10月18日、10月20日まで開催されていたクリエイター向けのカンファレンス「Adobe MAX 2022」でオンラインでの共同作業を行うための新機能を「Adobe Photoshop」と「Adobe Illustrator」に追加したと発表した。オンラインでの作業が増えた昨今、フィードバックを効率的に管理、反映させることの重要性が高まっていることを受けての新機能となっている。

 最新版の「Adobe Photoshop」と「Adobe Illustrator」では、ファイルをクラウドへアップロードして共有する際に[編集者として招待]と[レビュー用に共有]というオプションを選択できるようになった。「編集者として招待]を選択した場合は、複数の共同制作者とファイルを共有して共同編集が可能だ。

 ただし、現状では同時に編集できるのは1人のみで、同時にファイルを開いて編集しようとした際は、競合回避ダイアログが表示され、他ユーザーの編集が完了するのを待つか、コピーを作成して編集を続けるかを選択することとなる。今後のブラッシュアップに期待したい。

 一方、ベータ機能として搭載された[レビュー用に共有]を選択した場合は、レビュー担当者にファイルを共有して画像やイラストの任意の位置にマークやコメントを付加してフィードバックを受けることが可能。

 レビュー担当者が付加したフィードバックは、「Photoshop」や「Illustrator」上のファイルに直接反映され、管理できる。コメントに返信したり、解決を通知したり、削除すること可能だ。

ファイルをレビューする流れ
①[共有]ボタンを押して[レビュー用に共有]選択後、[リンクを作成]をクリックする。②生成されたリンクをコピー
③リンクをメッセンジャーなどで共有。④共有されたレビュー担当者がフィードバックを追加
⑤フィードバックが制作者のファイルに直接転送される。⑥制作者はフィードバックを反映した後変更を確認
⑦反映を確認したら同じリンクでファイル共有を行う。⑧リンクにアクセスできる全員が更新を確認可能に

 そのほか、「Adobe MAX 2022」では、富士フイルムとRED Digital Cinemaのカメラから直接、映像や写真をAdobeのクラウドストレージにアップロードできるようになることなどが発表され、同社のコラボレーションへの取り組みが加速していることがうかがえる。