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アドビの3Dモデリングツール群「Substance 3D」にVR併用型モデリングツールが追加

複数の写真からAIが3Dオブジェクトを自動生成することも可能に

「Adobe Substance 3D Modeler」

 アドビは10月18日、同社の3Dモデリングツール群「Adobe Substance 3D Collection」に新たなツールを追加したと発表した。「Substance 3D Collection」は3Dテクスチャ編集ツール「Substance 3D Painter」、3Dオブジェクトをバーチャルスタジオ内に配置できる「Substance 3D Stager」などで構成されており、価格は月額6,028円または年額67,078円。

 今回新たに追加された「Adobe Substance 3D Modeler」は、デスクトップに加えてVRで3Dオブジェクトを制作できる3Dモデリングツール。VRヘッドセットとコントローラーを使い、粘土をこねるような直感的な操作で3Dモデリングが行える。VR環境で3Dオブジェクトの基本的な形状をすばやく作成し、その後デスクトップ環境でディテールアップといった精密な作業をこなすといった使い方が可能だ。

VRヘッドセットとコントローラーを使い、粘土をこねるような直感的な操作で3Dモデリング

 また、AIが写真から3Dオブジェクトのマテリアルを生成できる「Adobe Substance 3D Sampler」には、複数の角度から現実のオブジェクトを撮影した写真から、AIが3Dオブジェクトを自動生成する「3D Capture」機能が追加された。AIが被写体を背景から抽出してテクスチャ付きの3Dモデルを出力できるため、3Dモデリングのスキルがなくても、3Dモデルを作成できる。

複数の角度から現実のオブジェクトを撮影した写真からAIが3Dオブジェクトを自動生成

 さらに、「Adobe Creative Cloud」との統合がさらに強化されている。「Blender」のジオメトリノードのようにパラメーターによりカスタマイズ可能な「Adobe Substanceマテリアル」を、そのまま「Adobe Photoshop」と「Adobe Illustrator」で利用可能になった。「Adobe Substance 3D Collection」を「Adobe Creative Cloud」に追加していれば、「Adobe Substance 3D Assets」を介して1,000種類以上の追加「Adobe Substanceマテリアル」と3Dモデルにアクセスできるという。

「Adobe Substanceマテリアル」を、そのまま「Adobe Photoshop」と「Adobe Illustrator」で利用可能に