「Adobe Photoshop」で生成AIが拡張した余白を補完する「生成拡張」が利用可能に【8月1日追記】

AIで背景を作ってくれる「生成拡張（Generative Expand）」

　Adobeは7月27日、画像編集ソフト「Adobe Photoshop」（ベータ版）にアートボードの拡張部分をAIが作ってくれる、生成AI機能「生成拡張（Generative Expand）」を搭載したことを発表した。また、生成AI機能のテキストプロンプト入力で日本語を含む100以上の言語をサポートしたことも発表されている。

　「生成拡張（Generative Expand）」は、2023年5月に発表されたAdobeの生成AI「Adobe Firefly」を搭載している。「生成拡張（Generative Expand）」の切り抜きツールでクリック＆ドラッグ操作でアートボードを拡大し、プロンプトを入力して［生成］をクリックすると、余白部分がAIによって生成されたコンテンツで埋められる。

生成拡張使用前

使用後

　また、プロンプトの指定なしで［生成］をクリックするだけで、余白部分にオリジナルの画像と自然に連続するコンテンツを生成してくれる。

アートボードを特定のアスペクト比に拡張後、［生成］をクリックすることで拡張部分の画像を生成してくれる

　プロンプトを指定してから［生成］をクリックした場合は、拡張部分にはプロンプトの内容を反映したコンテンツが複数バージョン生成され、選択したものが新規の生成レイヤーとして追加される。

アートボードの拡張部分に作りたい画像のプロンプトを指定する。画像では「beautiful beach」と入力、コマンド実行後はビーチの画像が生成された

　なお、現在Mac版「Photoshop」の生成AI機能において、プロンプト入力中に日本語変換の確定のため［Enter/Return］キーを使うと、生成のプロセスが始まってしまうバグが確認されている。

　近日中に修正アップデートをする予定としているが、それまでのあいだは、スペースバーの使用、コピー＆ペーストなどで、プロンプトを完成してから［Enter/Return］キーを使うようにとしている。

［2023年8月1日編集部追記］ 上記のバグは修正済み。同社は、Mac版「Adobe Photoshop」の生成AI機能において、プロンプトに日本語で入力をする際、変換を確定させる［Enter/Return］キーを押すとその時点で生成が始まってしまうという問題について、最新版ビルドへアップデート、または一度削除して再度インストールすることで発生しないと発表した。