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「Adobe Creative Cloud」での同期済みファイルの提供が2024年2月1日に終了へ

アセットのデスクトップ同期サービスとファイル共有機能が利用不可に

「Creative Cloud」同期済みファイルの提供が終了に

 米Adobeは、サブスクリプション型クリエイターツール「Creative Cloud」について、エンタープライズ版またはグループ版のビジネスアカウントに関連付けられていないすべての無料・有料個人ユーザーにおいて、「同期済みファイル」の提供を2024年2月1日(日本時間)に終了すると発表した。新規ユーザーに対しては、2023年10月1日以降、ファイル同期にアクセスできなくなる。

 「Creative Cloud」では、個人ユーザーがローカルデバイス上の「Creative Cloud ファイル」というフォルダーにファイルを保存可能。このフォルダーのコンテンツは、ローカルデバイス上で実行されるプロセスを介してユーザーのクラウドストレージに同期(コピー)される。ファイルには、Webサイトから[さらに起動する]メニューに移動し、[同期済みファイル]オプションを使用してデバイスからローカルでアクセス、他のユーザーとの共有もできた。

 今回の提供終了は「ストレージエクスペリエンスを向上させるため」としている。個人ユーザーがローカルの「Creative Cloud ファイル」フォルダーにコンテンツを保存していてファイル同期をONにしている場合や、Webサイトの[同期済みファイル]タブにファイルを直接アップロード、またはフォルダーとファイルの共有にCreative Cloud 同期済みファイルを使用している場合は、次のような影響があるとのこと。

  • ローカルの「Creative Cloud ファイル」フォルダー内のファイルは、クラウドストレージにコピーされなくなる
  • 同期済みファイルからほかのユーザーと共有されたファイルとフォルダーにアクセスできなくなる

 ただし、ローカルの「Creative Cloud ファイル」フォルダー内のすべてのアセットはそのまま残り、ユーザーが引き続き管理可能。アセットは、「Creative Cloud ファイル」フォルダーに残すことができるほか、サードパーティーのクラウドストレージに移動し、複数のデバイスでアクセス・バックアップすることも可能だ。

 同社は、アセットファイルをローカルでバックアップするか、サードパーティーのクラウドストレージプロバイダーにバックアップすることを推奨している。合わせて、2024年2月1日までに、ローカルデバイスで「Adobe アカウント」にログインし、アセットの最新バージョンを同期しておくよう呼び掛けている。

 なお、ビジネスプラン向け「Creative Cloud 同期済みファイル」の提供終了については、別のタイムラインとして2024年10月1日に実施される予定となっている。