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Adobeが「Photoshop Elements」と「Premiere Elements」の2025年版を発売

Web・モバイル版のコンパニオンアプリ(ベータ版)も提供開始

Adobeが「Photoshop Elements」と「Premiere Elements」の2025年版を発売

 米Adobeは10月2日(現地時間)、「Adobe Photoshop Elements 2025」および「Adobe Premiere Elements 2025」の販売を開始した。単体価格はいずれも19,580円で、7日間無料で利用できる体験版も用意されている。2つセットのバンドル版は27,280円。さらに、Web・モバイル版のコンパニオンアプリ(ベータ版)の提供も開始された。

Adobe Photoshop Elements 2025

オブジェクトの削除機能の強化(AI搭載機能)

 AIによるオブジェクト削除機能が強化され、ブラシでなぞるだけでどのようなものでも削除可能になった。

オブジェクトの削除機能の強化(AI搭載機能)

焦点範囲フィルターの強化(AI搭載機能)

 AI搭載の焦点範囲フィルターが強化され、ピントの位置を選択すると、それに合わせたぼかしフィルターを自動的に加えられるようになった。また、手動でぼかしの強度、焦点距離、焦点範囲などのパラメーターを調整することも可能。

焦点範囲フィルターの強化(AI搭載機能)

オブジェクトの色変更機能

 自動選択ツールで選択したオブジェクトの色を変更できるようになった。

オブジェクトの色変更機能

複数の写真のコラージュ機能

 異なる写真の被写体と背景を組み合わせ、さまざまな要素を加えることで、独創的な画像を作成可能になった。

複数の写真のコラージュ機能

 そのほか、以下の新機能やアップデートも含まれている。

  • 4つの新しいクイックアクションが追加
  • テクスチャやグラフィック素材の提供
  • ガイド付き編集機能が59種類に増加
  • Apple M3システムに完全対応

Adobe Premiere Elements 2025

テキストコントロール機能の強化

 テキストデザインのテンプレートが新たに追加された。これらのテンプレートから、配置やサイズ、方向、カラー文字間隔などを調整し、タイトルなどに動きのあるテキストを自在に設定できる。

テキストコントロール機能の強化

カラー調整機能の強化

 ホワイトバランスツールの強化によって、雲や雪などの白いディティールを鮮明に際立たせることができる。また、強化されたトーンカーブによって、画面全体、もしくは部分的にカラーと明るさの細かな調整が可能になった。

カラー調整機能の強化

LUT(LookUp Table)によるカラー調整

 あらかじめ用意された配色のプリセットを適用することで、作品の配色を自動的に変換できる。また、好みの配色をプリセットとして保存することも可能。

LUTによるカラー調整

タイムラインがシンプルに

 ビデオトラックとオーディオトラックをグループ化して表示。最もよく使う編集オプションはクイックツールメニューに表示される。また、個々のトラックにロックをかけ、操作ミスを防止できる。

タイムラインがシンプルに

 そのほか、以下の新機能やアップデートも含まれている。

  • Adobe Stockの無料テンプレートに直接アクセス可能に
  • ガイド付き編集機能のデザインを一新
  • Apple M3システムに完全対応

Web/モバイル版のコンパニオンアプリ(ベータ版)

Web/モバイル版のコンパニオンアプリ(ベータ版)

 メディアファイル管理ツール「Elements Organizer」とベータ版として公開されているWeb・モバイル版コンパニオンアプリ「Adobe Elements」間で同期することで、さまざまなデバイスからアクセスできる。また、各デバイス内の写真やビデオを取り込み、デバイス間で共有できる。

 アプリでは各種オーバーレイの追加、スライダーによる明るさ・カラー・効果の調整、トリミング、角度補正などの操作が可能。さらにWeb版では背景の自動置換、コラージュやスライドショーの作成も行える。