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「Adobe Photoshop」で画像から不要な物(人物・電線・ケーブル)をワンクリック検出・削除可能に

Firefly Image 3 Modelによる生成機能も導入

Adobe Photoshopで画像から不要な物を自動的に検出・削除可能に

 米Adobeは10月14日(現地時間)、同社主催のクリエイティブカンファレンス「Adobe MAX 2024」において、画像編集ソフト「Adobe Photoshop」の最新アップデート情報を公開した。画像内の不要なオブジェクトを削除するツールに大幅なアップデートを導入するなど、Photoshop デスクトップアプリとWeb版の人気機能が強化される。

削除ツールで不要な物(人物・電線とケーブル)を自動検知して削除

 2023年にリリースされた「削除ツール」では、オブジェクトの上にブラシをかけることや周辺を丸く囲むことでこれを削除し、背景とシームレスに合致するコンテンツで空白を埋めることが可能になった。

 今回のアップデートでは、同ツールに追加された新機能により、人物・電線・ケーブルなどの一般的に不要なオブジェクトはワンクリックで自動的に削除可能に。旅行写真の背景に写り込んだ観光客や、美しい風景写真の邪魔になる電線などを自動的に検知して削除し、コンテンツを新規生成して背景を置き換えてくれる。

 人物を削除する機能は、Adobe Photoshop Web版でも提供されるほか、今後さらなる機能追加も予定されている。

削除ツールにAdobe Fireflyを追加

 削除ツールのオプションのひとつとして「Adobe Firefly」が追加される。使用するテクノロジーをツールに決定させることも、「生成AIオン」「生成AIオフ」「自動(生成AIを使用することもある)」といった複数のオプションの中から自分で選択することも可能だ。

 「自動」モードの場合、削除ツールは画像とシーンにもとづき、それぞれの選択で最高の結果をもたらすテクノロジーが判断される。

削除ツールのオプションに「Adobe Firefly」

最新の生成AIモデルにアップデート

 デスクトップアプリとWeb版において、最新の生成AIモデル「Adobe Firefly Image 3 Model」の一般提供を開始。同モデルは「生成塗りつぶし」「生成拡張」「類似を生成」「背景を生成」の各機能に対応している。

 「Adobe Firefly Image 3 Model」では、リアリスティックな品質が大幅に向上しており、複雑なプロンプトをより正確に理解し、よりバラエティに富んだ結果を生成する。

Firefly Image 1 ModelとFirefly Image 3 Modelの生成画像の比較