Adobe Firefly搭載の新機能「Project Concept」発表、アイデア出しの段階から生成AIがサポート

Adobe Firefly搭載の新機能「Adobe Project Concept」

　米Adobeは10月14日（現地時間）、同社主催のクリエイティブカンファレンス「Adobe MAX 2024」において、Adobe Firefly搭載の新機能「Adobe Project Concept」を発表した。近日中にプライベートベータ版としてリリース予定。

　「Adobe Project Concept」は、クリエイティブジャーニーの初期段階（アイデア出し、ムードボード、コンセプト作成）のためのソリューションツール。おおまかなゴールや方向性だけがあり、最終的な方向性が決まる前の、さまざまな探索や可能性の検討を行なう余地がある、クリエイティブプロセスの初期段階で生成AIを活用する。

　従来の生成AIのプロンプトベースのアプローチでは、具体的に欲しいものを言語化する必要があり、その時点ですでに、作りたいものの明確なアイデアが固まっていなければならない。このことは、自由にアイデアを探究したいクリエイティブの初期段階においては、クリエイターの制約となる可能性がある。「Adobe Project Concept」は、この課題に対応し、ブレインストーミングの段階から生成AIのサポートを受けられるようにするという。

　現時点の「Adobe Project Concept」では、生成AIを中核に据えた、マルチプレイヤー、コラボレーション、クリエイティブコンセプト開発が可能。リアルタイムで画像をリミックスできる機能により、クリエイターは1つのキャンバス上でアイデアをライブでアートディレクションすることができる。

　コンセプトのソース、整理、アイデア出し、編集、公開を1つのツールで行なうことができ、さまざまなアイデアを簡単に試しながら、最良のアイデアにたどり着くことができるという。