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「Adobe Illustrator」に商用可能な画像生成AI「Adobe Firefly」が搭載
プロンプト入力だけで瞬時にカラーテーマを一斉適用できる機能をベータ版で提供中
2023年6月14日 15:29
米Adobeは6月13日(現地時間)、グラフィックデザインソフト「Adobe Illustrator」で画像生成AI「Adobe Firefly」が利用可能になったと発表した。デザイナーが簡単なプロンプトを入力するだけで瞬時にさまざまな色のバリエーションを検討できる「Firefly」の機能「Generative Recolor」が初めて「Illustrator」に搭載される。なお、英語版のベータ版として提供され、日本語版には後日搭載予定。
「Adobe Firefly」は現在、同社がベータテスト中のジェネレーティブ(生成)AI。クリエイターのワークフローに直接組み込むことができ、生成されたコンテンツは商用利用でも安全に使用できるよう設計されている。今年5月には「Firefly」を搭載した新機能「生成塗りつぶし(旧名:ジェネレーティブ塗りつぶし)」が「Adobe Photoshop」ベータ版に導入された。
今回発表された「Generative Recolor」は、「正午の砂漠」や「真夜中のジャングル」のように、言葉で表現されたイメージの本質を捉えてカスタムするカラーテーマを生成し、ベクターアートワークに適用するツール。
シンプルなテキストプロンプトの入力だけで、複雑なベクターグラフィックにカラーを自動で一斉適用できる。この機能により、クリエイターは個々のベクターを手動で修正する必要がなく、時間を節約できる。
「Generative Recolor」の新機能は下記の通り。
- テキストプロンプトでの配色
シンプルなテキストプロンプトの入力だけで高度なグラフィックの再配色を素早く行なえるため、時間の節約に - カラーの探索と適用が手軽に
さまざまなカラー、パレット、テーマを手軽に試し、アートワークに適した見た目や雰囲気を実現 - カラーバリエーションをいくつでも生成可能
1つのアートワークから無数のカラーバリエーションを生成することにより、アートワークのSNS、印刷物、Webでの展開を促進
ほかにも、最新バージョンの「Illustrator」には、「ReType(フォントの再編集)ベータ版」、新しいレイヤー機能、画像トレース機能の強化などの新機能も含まれており、アートワークをこれまで以上にスピーディかつ簡単に作成できるようになった。