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NVENC AV1エンコーダーを搭載した「OBS Studio 28.1」が正式版に

「RTX 40」シリーズのビデオカードでのみ利用可能

「OBS Studio」v28.1

 ライブ配信ソフト「OBS Studio」の最新版v28.1が、11月1日に公開された。Windows版でNVENC AV1エンコーダーが追加されている。

 「NVENC」は、最近のNVIDIA製GPUに搭載されているハードウェアエンコーダー。動画のエンコード処理をGPU内蔵の専用ハードウェアで行うことで、GPUでソフトウェア処理するよりもエンコードにかかる時間を大幅に短縮できる。

 今回追加されたNVENC AV1エンコーダーは、「RTX 40」シリーズのビデオカードでのみ利用可能。また、「OBS」のデフォルトである「NV12」および「P010」カラーフォーマットでのみ機能する。高度な出力モードの「再スケーリング」機能もサポートされない。

 そのほかにも、NVENCプリセットがアップデート。プリセット、チューニング、マルチパスモードの3つの異なる設定に分割された。「Windows 11 バージョン 22H2」でゲームが正しくキャプチャーされない問題や、「Steam」版がApple Siliconデバイスであるにもかかわらずx86_64バージョンを起動する問題、仮想カメラのクラッシュなども修正されている。

 「OBS Studio」は、オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応のビデオ録画・生放送ツール(「OBS」は「Open Broadcaster Software Studio」の略)。リアルタイムで映像・音声をキャプチャーし、ミキシングやフィルター、シーンの切り替えといった操作を行いながら、さまざまな動画・音声サービスへ配信することができる。また、強力なAPIを備えており、プラグインで機能をニーズに応えたカスタマイズが行える点も人気だ。

 対応OSはWindows/Mac/Linuxで、Windows版はWindows 8.1以降で利用可能。現在、公式サイト「obsproject.com」から無償でダウンロードできる。ライセンスは「GNU General Public License(GPL) v2.0」。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「OBS Studio」
【著作権者】
OBS Project
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
28.1(22/11/01)