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Microsoft Store版「Windows Subsystem for Linux」がv1.0.0に到達、プレビューを卒業

OSのリリースサイクルにかかわらず、より積極的な機能追加・改善を進める

「Microsoft Store」で提供している「Windows Subsystem for Linux」(WSL)のバージョンがv1.0.0に到達

 米Microsoftは11月16日(日本時間)、「Microsoft Store」で提供している「Windows Subsystem for Linux」(WSL)のバージョンがv1.0.0に到達したと発表した。これまでは「Preview」というラベルがついていたが、それも取り除かれている。

 WSLには現在、OSに同梱されているバージョンと、「Microsoft Store」で配信されているバージョンの2つがある。今回v1.0.0に到達したのは後者で、「Windows 10 バージョン 20H1」以降で利用可能。一部で物議を醸したアプリアイコンに変更はなく、正式版でもそのまま採用されるようだ。

Linuxのマスコットペンギン「タックス」を彷彿とさせる(?)アプリアイコン

 WSLをOSから切り離すことのメリットは、アップデートをOSのリリースサイクルに合わせる必要がなくなる点にある。アグレッシブな機能追加や、迅速な不具合の修正が期待できるだろう。たとえば最近では「systemd」への対応が行われているが、これにWindowsのアップグレードは必要ない。

 また、万が一トラブルがあっても、アンインストール・再インストールが容易なのもメリットといえるだろう。

 なお、「WSL」のバージョンは「wsl.exe --version」コマンドで確認できる。この起動オプションは「Microsoft Store」版独自のものなので、失敗する場合はシステムにOS同梱版の「WSL」しかないことがわかる。

「WSL」のバージョンは「wsl.exe --version」コマンドで確認できる