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「Microsoft Whiteboard」2022年11月のアップデートまとめが公開

Teamsとの同期や画面共有機能も

「Microsoft Whiteboard」の2022年11月アップデート

 米Microsoftは、ビジネスコミュニケーションアプリ「Microsoft Whiteboard」の2022年11月アップデートを発表した。今回のアップデートでは、「Microsoft Teams」での会議前、会議中、会議後に有用なテンプレートや画面共有などの新たな機能が追加されている。

会議前に使用可能な新機能

テンプレートの検索・設定機能

 60種類以上のテンプレートから、ディスカッションで使用するホワイトボードを作成パネルから検索し、設定できる。この機能は12月に「Microsoft 365」の商用ユーザー向けに提供される。

テンプレート選択画面

動画リンクの直接追加

 ホワイトボード上に動画のURLを直接追加することで、動画の埋め込みが可能。タブやウィンドウの切り替えを避けつつ動画を視聴できる。

作成パネルから動画やWebのリンクを埋め込むことができる

会議中に使用可能な新機能

Teamsミーティングでの既存のWhiteboardの表示

 Teamsミーティングで開いているボードから既存のWhiteboardを表示可能に。

タイマー機能

 Whiteboardのタイマー機能で参加者がブレインストーミングを行う時間を設けることが可能。タイマーを設定することで、集中力を高め、タスクを継続し、会議を進行させることができる。この機能は、2023年初頭に「Microsoft 365」の商用ユーザー向けに提供される予定。

ユーザーのフォローと画面共有機能

 Whiteboard上にいる参加者を招待することで、進行役の操作画面を共有できる。進行役は、Whiteboard上の名簿で自分のプロフィール画像を選択することで、フォロー機能を有効化可能。。

 招待された参加者は、進行役のフォロー機能が有効化されている場合でも、画面共有の一時停止が可能。自分自身でボード上を移動して個別の作業を続けることもできる。参加者はワンクリックで一時停止した画面共有を再開可能。。

 Microsoft Teams Roomsデバイスでも自動フォローセッションが強化され、会議室でのハイブリッドワークにさらなる柔軟性をもたらす。この機能は、ビジネス向けアカウントを持つMicrosoft 365ユーザーに対して、2022年末までに提供される。

付箋の自動サイズ変更・書式機能

 付箋の文字サイズを自動的に変更することで、Whiteboardの見栄えと読みやすさを向上させ、スクロールすることなくテキストを追加可能。付箋のサイズ変更に合わせて付箋内の文字サイズも自動的に拡大縮小されるため、低いズームレベルでも読みやすさが向上できる。さらに、太字、斜体、下線などの書式機能や、よりプロフェッショナルな新しいデフォルトフォントを追加。ノート内のテキストの自動サイズ変更はすでに利用可能。書式機能は2022年末までに提供される予定。

付箋の帰属表示機能

 付箋の帰属表示によって誰がメモやフィードバックを行っているのかを知ることができる。付箋の帰属表示は、2022年末までに「Microsoft 365」商用ユーザーに提供される。

Loopのコンポーネントの貼り付け機能

 「Microsoft Loop」に対応し、TeamsチャットやOutlookメール、Web用WordからLoopコンポーネントをコピーして貼り付け可能になる。ホワイトボード上のLoopコンポーネントに加えられた変更は、コンポーネントが共有されているすべての場所で同期され、全員が最新の情報を確実に入手できる。この機能は、今後数カ月以内に「Microsoft 365」の商用ユーザー向けに提供される予定。

会議後に使用可能な機能

Teamsとの同期

 参加者と一緒に作業したホワイトボードには、Teamsのチャットにある[ホワイトボード]タブからアクセス可能に。次回の会議では、Teamsミーティングから既存のホワイトボードを開いて再開できる。

コメント機能

 コメント機能を使用して、自分の考えを共有したり、チームメイトと祝ったり、会話をしたりできる。共有されているコンテンツとのつながりを維持し、アンカー付きコメントを作成できる。また、コメントバブルは、感情を理解し、コンテンツに関するより多くの議論がある領域を見つけるのに役立つ。コメント機能は、2022年末までに「Microsoft 365」商用ユーザーに提供される予定。