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生まれ変わった「Microsoft Whiteboard」が公開 ~まずはWeb、Android、「Microsoft Teams」で

来月にはWindows/iOSにも対応。個人用「Microsoft アカウント」もサポートへ

生まれ変わった「Microsoft Whiteboard」が公開 ~まずはWeb、Android、「Microsoft Teams」で

 米Microsoftは9月28日(現地時間)、新しい「Microsoft Whiteboard」を公開した。現在、Web、Android、「Microsoft Teams」で利用可能。Windows版とiOS版も来月リリースされる。

 今回のアップデートは、今年6月に予告されていたものの一部が実装されている。いずれも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響でオフィスワークとリモートワークの双方に対応できる「ハイブリッドワーク」ツールの需要が高まるなか、職場で一緒にいるときも、直接顔を合わせられないときも違和感なく使えるように配慮されたものばかりだ。

  • 40種類以上の新テンプレート:ブレインストーミングやアジャイル、問題解決、グループプロジェクトといったよくあるシナリオに対応したテンプレートを用意。カスタマイズも可能
  • 12色のカラーノートとノートグリッド:メンバーや用途、カテゴリなどでノート(付箋)の色を使い分け。グリッド表示でノートを配置することも可能
  • リアクション:8つの絵文字(いいね、ハート、拍手など)で気軽に感情を表現
  • イメージの挿入:画像をダウンロードしてキャンバスに挿入
  • シェイプ:基本的な図形や線、矢印をキャンバスに追加。サイズの変更、回転、塗りつぶしなども行える
  • 新しいインクツール:15種類の新しいカラーオプション。「Microsoft Office」でお馴染みのレインボーインクやギャラクシーインクも用意される
  • インクの矢印:インクストロークの先端を矢印にする機能を追加。二重線の矢印も簡単に実現できる
  • インクの直線化:[Shift]キーを押しながら線を描くと、それを直線に補正。自動的に0度、45度、90度にスナップするため、だれでもキレイな図が描ける
  • インクを認識してシェイプに:手書きの図形をシェイプに変換
  • インクツールのキーボードショートカット:キーボード操作が主体のユーザーにも使いやすく
  • Surface Slim Pen 2:Windows 11を搭載した新しい「Surface Pro 8」または「Surface Studio Laptop」への最適化
  • 背景の色やパターンのカスタマイズ:ホワイトボードの背景を白以外に変更。「ダークモード」にすることもできる
  • オブジェクトの配置・回転・スナップ:キャンバスのオブジェクトをドラッグするとガイドが表示され、周囲のオブジェクトに合わせて配置できる。回転も0度、45度、90度でスナップ
  • Zオーダー:キャンバス上のオブジェクトを「最前面へ」「背面へ」移動させるオプション

 このように多様なツール・コマンドを見つけやすく、使いやすく提供するため、ユーザーインターフェイスもクリアでモダンなルック&フィールに改められた。デスクトップPC、ノート PC、タブレットPCに合わせた調整も行われており、大きなカラフルアイコンもあいまって、マウス・タッチ・ペンのいずれでも快適に操作できる。

8つの絵文字で気軽に感情を表現できる「リアクション」
インクも強化。自動で直線化したり、端を矢印にすることができ、誰でもキレイな図が描ける

 加えて、来月には以下の新要素が提供されるとのこと。とくに個人用「Microsoft アカウント」のサポートには注目で、職場や学校以外にも「Microsoft Whiteboard」を活用できるようになる。

  • WindowsおよびiOSへの対応
  • 個人用「Microsoft アカウント」のサポート(Web/Android)
  • ドキュメントの挿入

 また、メンバーの作業をリアルタイムで可視化できる「コラボレーションカーソル」(Collaborative cursors)やアクティブなメンバーをリストアップする「コラボレーション名簿」(Collaboration roster)、共同編集者の注目を引く「レーザーポインター」などの導入も予定。来年初頭には職場や学校のホワイトボードデータが既定で「OneDrive for Business」に保存されるようになり、「Microsoft 365」スイート全体とシームレスに統合できるようになるほか、不要なホワイトボードを捨てたり、復元する「ごみ箱」がサポートされる。

メンバーの作業をリアルタイムで可視化できる「コラボレーションカーソル」