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新しい「Microsoft Whiteboard」がリリース ~「Microsoft 365」の統合を拡張

メンバーのカーソルが可視化され、作業の一体感が向上。利用可能なコンテンツ、インク、「Microsoft 365」統合も強化

 米Microsoftは6月17日(現地時間)、新しい「Microsoft Whiteboard」を発表した。「Microsoft Whiteboard」は、リアルタイムでの共同編集を実現するオンラインホワイトボードアプリ。5つの重要なアップデートが実施されており、職場で一緒にいるときも、リモートワークで直接顔を合わせられないときも違和感なく使える、「ハイブリッドワーク」対応のソリューションになっているという。

ガイド付きコラボレーション

 新しい「Microsoft Whiteboard」の核となるとは、メンバーの操作を可視化する「コラボレーションカーソル」だ。他のメンバーが何をしているのかが一目でわかるので、離れていても一緒に作業をしているという感覚が高まる。メンバーの注意を引くレーザーポインター機能をはじめとするツール、一般的な用途を想定したテンプレートも拡充されるようだ。

メンバーの操作を可視化する「コラボレーションカーソル」

新しいコンテンツタイプ

 「Microsoft Whiteboard」は図形、線、テキスト、インクなど、さまざまなコンテンツをホワイトボードに追加できる。複数の種類のコンテンツを接続したり、注釈を付けることも可能で、アイデアを出したり、まとめたりするのに役立つ。関連する考えやアイデア、ソリューションを自動レイアウトのグリッドで整理したり、リアクションステッカーを付けて賛意や共感を表明したりといったクリエイティブを刺激する機能も導入される。

利用できるコンテンツタイプを拡充。グリッドで整理したり、リアクションステッカーを貼るといったクリエイティブを刺激する機能も

新しいユーザーインターフェイス

 コラボレーションの拡充や新しいコンテンツタイプの追加など、増え続ける機能を整理するため、インターフェイスも刷新された。最近のプレビュー版「Windows 10」で導入が進むカラフルなアイコンもあいまって、新しい「Microsoft Whiteboard」のデザインはモダンですっきりとした印象を受ける。

新しい「Microsoft Whiteboard」のデザインはモダンですっきりとした印象

 このデザインは「Surface Hub」のような大きなデバイスからスマートフォンのような小さなデバイスまで、すべてのデバイスとOS、プラットフォームで共通化されており、どのデバイスでも機能が見つけやすく、直感的で、応答性の高いレイアウトになっているという。

インクの改善

 「Microsoft Whiteboard」はもともとペンとタッチ向けに設計されており、ペンで書いた図形や表を認識してその場で整形するといったことが可能だ。最新版ではこの機能がさらに改善されており、インクはより滑らかに動作するようになった。デバイスにペン機能がなく、マウスやトラックパッドを使わざるを得ない場合でも、自分のアイデアを自在に表現できる。「Microsoft 365」でお馴染みのレインボーインクやギャラクシーインクが使えるもの楽しい。

インクはより滑らかに動作するように

「Microsoft 365」統合の拡大

 さらに「Microsoft 365」との連携も強化され、「Microsoft Teams」のチャンネルとチャットでも「Microsoft Whiteboard」が利用できるようになった。「Teams」ミーティングの共有コンテンツでも利用可能で、会議中に共同のホワイトボードを開始するのも簡単だ。「Office.com」や「SharePoint」で既存のホワイトボードを検索したり、「OneDrive for Business」で管理することもできる。

「Microsoft 365」との連携も強化

 今回発表された機能は、今夏から秋にかけて順次リリースされる。いくつかはすでに利用可能とのこと。