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業務の最前線で社用Androidデバイスを共用する仕組み、Microsoftがリリース

「Teams」は一般提供、「Edge」「Yammer」はパブリッププレビューを開始

業務の最前線で社用Androidデバイスを共用する仕組み、Microsoftがリリース

 米Microsoftは12月7日(現地時間)、共用デバイスを使用するフロントワーカー向けの新機能を発表した。

 最前線の現場で業務に就く際、スマートフォンやタブレットそのものを複数人で共用しなければならないシーンは少なくない。たとえばホールで注文を取るアプリ、輸送物の管理や追跡を行う配送管理アプリ、工場から在庫をチェック・補充を行う在庫管理アプリなどは、個人所有のデバイスにインストールするより、会社の共用デバイスにインストールして利用するのが望ましい。

 しかし、そこで問題となるのがIDの切り替えだ。たとえば業務シフトの交代でデバイスを引き継ぐとき、前任者をサインアウトさせ、後任者がサインインする必要があるだろう。後任に見せるべきではない個人情報をクリアしつつ、シームレスにIDを切り替えなければならない。

 そこで同社が提供しているのが、「Azure Active Directory Shared Device Mode」だ。これを利用すると、Androidデバイスを複数人で共用するための仕組みを整えることができる。「Microsoft Intune」のアプリケーション保護ポリシーと併用すれば、デバイスに前任者のデータが残らないよう、さらなるデータ保護を実施することもできる。

 「Azure Active Directory Shared Device Mode」でサポートされるアプリは、以下の通り。「Teams」と「Managed Home Screen」(ホーム画面に表示するAndroidアプリを指定できる機能)は一般提供中。「Edge」と「Yammer」は本日よりパブリックプレビューが開始される。

  • Microsoft Teams
  • Microsoft Managed Home Screen app for Android Enterprise
  • Microsoft Edge(Public Preview)
  • Yammer(Public Preview)

 「Edge」のサポートは、Webベースでフロントワーカー向けのアプリを構築している企業にとって朗報といえるだろう。「Yammer」は職場のコミュニティと繋がったり、リーダーからの連絡を受け取ったり、会社の方針やミッションに触れたり、同じような職務に従事するメンバーからスキルを学んだりするのに役立つ。

共用Androidデバイスで「Edge」を利用。Webベースの社内アプリなどに
共用Androidデバイスで「Yammer」を利用。社内コミュニケーションに役立つ