ニュース

「Microsoft Teams」にコミュニティ機能 ~Microsoft版Discordともいえる新サービスで個人向け機能を拡充

グループ内でのディスカッション、ファイルや写真の共有などが可能。まずはモバイル版から

「Microsoft Teams」にコミュニティ機能が追加

 米Microsoftは12月7日(現地時間)、ビジネスコミュニケーションアプリ「Microsoft Teams」に、新たにコミュニティ機能を追加したと発表した。本機能は、Microsoftアカウントで「Teams」にサインインすることで、無料で利用可能。Android/iOS向けのモバイル版から提供が開始され、デスクトップ版にも近日ロールアウトされる予定となっている。

 Teamsのコミュニティ機能は、趣味や仕事のコミュニティグループを作成してそこに他のメンバーを招待し、グループ内でのディスカッション、ファイルや写真の共有、ビデオ通話への参加、イベントの計画作成などが行なえるというもの。Microsoft版の「Facebook」のグループ機能もしくは「Discord」とも言える新たなサービスで、ビジネスでもプライベートでも有用なコミュニティツールとして提供。「Teams」の個人向け機能をさらに拡充する。

コミュニティ内でのディスカッション、ファイルの共有などを「Teams」アプリのみで完了できる

 本機能の主なエクスペリエンスは下記の通り。

  • グループ全員へメッセージを簡単に投稿
  • イベントを整理してコミュニティカレンダーに追加し、グループ内の誰でもそれを見られるように
  • グループ活動専用のドキュメントを共有して保存
  • コンテンツをフィルタリングして写真・ビデオ・イベント・リンクにすばやくアクセス

 同社は、本機能の想定される利用シーンとして『住民自治会の会合の管理、スポーツリーグの試合計画作り、地元の愛犬家グループでの情報交換などにご利用ください』と紹介しており、「Discord」のようなゲームコミュニティ以外にも、ご近所付き合いやスポーツ、ボランティアといった多様な場面において、「Teams」を一般ユーザーに広く活用してもらうことを目指している模様だ。

コミュニティ内でのインスタントチャットを通じて、メンバー全員との顔合わせを行なえる

 なお、本機能を利用するには、モバイル版のホーム画面からコミュニティを作成するだけでよいとのこと。コミュニティの作成にはいくつかのテンプレートも用意されているようで、コミュニティの作成が完了したら、メールアドレスや電話番号でメンバーを招待するか、あるいはQRコードなどを共有して直接参加してもらうこともできる。

 また、コミュニティ内でガイドラインを設定することで、必要に応じて参加者のアクセス権や投稿の追加・削除といった管理も可能。セキュリティを保ちながらコミュニティのメンバーが安心して利用できる共同作業の場を作ることができる。

コミュニティ内でメンバーと交流する際のガイドラインも設定可能