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モダンな高機能ファイラー「Files」v2.4が公開 ~「Windows App SDK」移行で高速に

ファイルの展開・圧縮にかかわるコマンドも拡充

「Files 2.4」が公開

 モダンなスタイルが魅力の高機能ファイラー「Files」v2.4が、12月13日に公開された。以前からテストされていたアプリ開発プラットフォームの「Windows App SDK」移行が完了し、安定版として利用できるようになった。

 「Files」は、デザイン言語「Fluent Design System」に準拠したファイル管理ソフト。Windows 11にピッタリのスタイリッシュな外観が売りで、OS標準の「エクスプローラー」よりもフィットしている印象さえ受ける。

 また、最新のWindows APIをフル活用しており、マルチタスクに便利なタブ、2つのフォルダーを見比べられるデュアルペイン、ファイルの整理に役立つタグ、コンテンツのプレビュー、好みの外観へカスタマイズできるテーマをサポートするなど、「エクスプローラー」を凌駕する機能性も魅力。クラウドストレージ統合など、各種シェル拡張にも対応する。

 一方で、「Files」は「エクスプローラー」よりも動作が重いという欠点がある。多機能ゆえ仕方のないところもあるが、アプリ開発プラットフォームに「UWP」を採用しており、最適化の余地が少なかったのも原因となっていたようだ。

 そこで、「Files 2.4」では「Windows App SDK」への移行が進められた。これによりビルド時間の短縮や、フォルダー移動のパフォーマンス向上などが見込めるという。編集部でも試用したが、少し反応性がよくなっているようだ。

 そのほかにも、マウスホバーでファイルやフォルダーを選択するオプションや複数のタグを検索する機能、デフォルトのレイアウトモードを指定する設定などが追加された。ファイルの展開・圧縮にかかわるコマンドも拡充されている。

 「Files」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT」。現在、リリースページから無償でダウンロードできる。執筆時の最新版は15日にリリースされたv2.4.2で、細かな不具合が修正されている。

 なお、「Files」は寄付も受け付けている。「Microsoft Store」で購入することでも開発を支援できる。

ソフトウェア情報

「Files」
【著作権者】
Files Community
【対応OS】
Windows 10 バージョン 20H1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎、Microsoft Storeから購入して開発を支援することも可能)
【バージョン】
2.4.2(22/12/15)