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AIで楽器別の音を分離する機能が追加された練習・耳コピ用音楽プレイヤー「Melissa」v3が公開

テンポ・ピッチの変更やループ再生、自動テンポ設定可能なメトロノームなどを備える

「Melissa」v3.0.0

 スタイリッシュなデザインで多機能な楽器練習・耳コピ用音楽プレイヤー「Melissa」v3.0.0が12月20日に公開された。本バージョンでは1つの音源を楽器別の音声に分離して再生する機能が追加されている。

 「Melissa」は、楽器練習・耳コピ用の支援機能を多数備え、演奏者が使いやすいように工夫された音楽プレイヤー。オープンソースで開発されており(ライセンスはLGPL v2.1)、「GitHub」でホストされた公式サイトから無償でダウンロード可能。Windows/macOSに対応している。

 テンポ・ピッチの変更機能や指定区間のループ再生機能、パラメトリックイコライザー機能のほか、自動で曲のテンポを認識して設定可能なメトロノーム機能、ループ区間の保存や履歴機能を備えたファイルブラウザーを備える。また、楽器演奏者の使い勝手を考え、メトロノームと音源のボリュームを個別に変更したり、スライダーでバランスを調節できるうえ、ほぼすべての機能をショートカットキーやMIDIコントローラーに割り当て可能だ。

 v3.0.0で搭載された音源の分離機能は機械学習技術により実装されており、1つの音源からボーカル・ピアノ・ベース・ドラム・その他の楽器に分けるほか、ボーカルを消してインストゥルメントのみを残した音声を作成できる。音声の分離や切り替えはメイン画面上のボタンで行うことが可能。

音声の分離は[音楽を楽器ごとに分離する]ボタンで実行可能

 なお、v3.0.0は音声分離機能の搭載により、以前のバージョンに比べてプログラムのサイズが大きくなっている。軽量なバージョンを使いたい場合は、公式サイトにある旧バージョン(v2.5.2)をダウンロードして利用するとよいだろう。

ソフトウェア情報

「Melissa」Windows版
【著作権者】
Masaki Ono 氏
【対応OS】
64bit版のWindows(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.0.0(22/12/20)