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「Windows 11 バージョン 22H2」にMSIXアプリが起動できなくなるトラブル

「復元ポイント」でシステムをロールバックした環境で発生

サポートドキュメント「KB5023152」

 米Microsoftは1月18日(現地時間)、サポートドキュメント「KB5023152」を公開した。「Windows 11 バージョン 22H2」でWindowsアプリを起動しようとすると、エラーメッセージが表示され、起動しないことがあるという。

 この問題は、「復元ポイント」機能を用いてシステムを以前の状態へロールバックした際に、MSIX形式のアプリパッケージを利用する一部のWindowsアプリで発生する。具体的な症状は、以下の通り。

  • アプリが起動せず、エラーメッセージが表示される
  • [スタート]画面に複数のアプリが登録される
  • アプリを起動しても反応しない
  • I/Oエラーが発生し、アプリが応答しなくなったり、クラッシュする
  • エラーのあと再びアプリを起動すると、実行される
「復元ポイント」機能

 「MSIX」は、Windowsアプリケーションで広く採用されているインストールパッケージ「MSI」の後継となるフォーマット。「ユニバーサル Windows プラットフォーム」(UWP)アプリケーションのフォーマット(APPX)の長所を取り込み、サンドボックス化によるセキュリティや安定性の向上、ストリーミングインストールや差分アップデートによるストレージ・ネットワークの負担軽減が図られている。

 この症状は、以下のMicrosoftアプリで確認されている。これ以外のアプリでも、MSIX形式のアプリパッケージを利用するアプリであれば発生する可能性がある。

  • メモ帳
  • ペイント
  • Microsoft Office
  • コルタナ
  • ターミナル(Windows Terminal)

 同社は回避策として、以下を案内している。

  • アプリを再度起動してみる
  • 「Microsoft Store」からアプリを再インストールしてみる
  • アプリを最初にインストールした元のソースから再インストールしてみる
  • 「Windows Update」を実行してみる