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[スタート]画面やWindows Search、UWPアプリが開かない問題が発生中

「Microsoft Office API」を利用するアプリが影響か

同社のアナウンス

 米Microsoftは1月24日(現地時間)、Windows 10/11環境で[スタート]画面やOSの検索機能「Windows Search」、「ユニバーサル Windows プラットフォーム」(UWP)アプリが期待通りに動作しなかったり、開けなかったりする問題が発生していることを明らかにした。

 この問題は「BARCO ClickShare」という製品で発生しており、レジストリデータの破壊やシェルフォルダーのアクセス権限の不整合に起因する。どうやら「Microsoft Office API」というAPIが関係しているようだ。

 影響するプラットフォームは、以下の通り。サーバーOSでは発生しない。

  • Windows 11 バージョン 22H2
  • Windows 10 バージョン 22H2
  • Windows 11 バージョン 21H2
  • Windows 10 バージョン 21H2
  • Windows 10 バージョン 20H2

 「BARCO ClickShare」の開発元であるBARCO社は、アプリがこのAPIを利用するのは「Outlook」カレンダーを読み取るためであり、直接レジストリを編集したり、アプリ権限を変更することはないとしている。問題はあくまでもWindows側にあり、他のアプリでもAPIを利用すれば同様のトラブルが発生する可能性があるとの主張だ。

 一方のMicrosoftは、この問題のステータスを「調査中」(Investigating)としているものの、Windowsの更新プログラムで引き起こされたものではなく、アプリ側のアップデートで顕在化したとみているようだ。問題のあるアプリをアンインストールすることでトラブルを回避もしくは軽減できるとしている。