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Windows 11の「フォト」アプリに不要オブジェクトの除去機能、タイムラインやスライドショーも

まずはCanary/Devチャネルでテスト

Windows 11に標準搭載されている「フォト」アプリにまた大規模アップデート

 米Microsoftは5月3日(現地時間)、Windows 11に標準搭載されている「フォト」アプリのアップデートを発表した。昨秋以来の大型アップデートで、まずは「Windows Insider Program」のCanary/Devチャネルでテストされる。

新しいスライドショー体験

 昨秋のアップデート以来、コミュニティに寄せられた機能要望の中でもっとも多かったのはスライドショー機能であったという。

 そこで、思い出の写真を音楽とともに振り返ることのできるスライドショー機能が新しい「フォト」アプリに追加された。写真を選択して[F5]キーを押すと、音楽やトランジション(切り替え効果)、アニメーションとともに写真が順に全画面表示される(ウィンドウ表示への切り替えも可能)。

 音楽は自動でチョイスされるが、雰囲気に合わせて25曲のオリジナル音楽サウンドトラックから好みのものを選ぶことも可能。トランジションやアニメーション、ループ再生のON/OFFも行える。

新しいスライドショー体験

タイムライン スクロールバー

 リニューアル前の「フォト」アプリには、写真を年や月ごとにグループ化し、スクロールしながら好きな日時へジャンプして目的の写真を見つけられる「タイムライン スクロールバー」が実装されていたが、残念ながら新しい「フォト」アプリでは実装されなかった。

 しかし、これを惜しむ声が多く寄せられていたため、今回のアップデートで再導入された。すべての写真、OneDrive、iCloud、ギャラリーなどの各ビューで利用できる。

タイムライン スクロールバー

スポット修正

 また、編集機能も拡充された。とくに「スポット修正」は便利で、場所を指定するだけで写真のシミや不要なオブジェクトを除去することができる。

スポット修正

 そのほかにも、以下の修正や改善が加えられた。

  • 93MBのアドオンをインストールしなくても自動補正が利用可能に
  • 外部デバイスから写真を取り込む際、ドラッグ&ドロップで必要な写真を選択し、クイックトグルで選択されたファイルを確認できるように
  • 非表示の「iCloud」フォトがギャラリーに表示されないように
  • ビデオファイルのオーディオがデフォルトでミュートされる問題を修正
  • 「フォト」アプリから「Outlook」や「Teams」に写真をコピー&ペーストすると、添付ファイルを追加するのではなく、デフォルトで画像をインラインに挿入するように
  • [Shift]キーで連続した写真を複数選択。個別に選択へ追加・削除する際は[Ctrl]キーが利用できる

 これらの新機能と修正は、「フォト」アプリをv2023.11050.2013.0およびそれ以降にアップデートすると利用できる。