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「Excel」Web版に入力パターンに基づく数式の自動提案が追加 ~2023年6月のアップデートまとめ【16:40追記】

Insider版では画像やデータ型をピポットテーブルへ挿入可能に。

「Excel」6月のアップデートまとめが発表

 米Microsoftは、「Microsoft Excel」の2023年6月アップデートを発表した。Web版で数式の自動提案機能が追加された。Windows版ではグラフのカスタマイズにかかわる改善がされたほか、Windows Insider版には画像やデータ型をピポットテーブルへ挿入できるようになった。

Web版の変更点

数式を自動提案

 セルや数式バーに「=」記号を入力すると、最適な数式とデータ範囲を自動で推測し、入力補完を行う。SUM/AVERAGE/COUNT/COUNTA/MIN/MAX関数で利用可能。本機能は現在、「Excel」の優先言語を「英語」に設定しているユーザーが利用できる。

Formula suggestions

パターンによる数式の提案

 手動で列のデータ入力を繰り返し行うと、パターンが特定され、列全体を同じパターンで入力する提案をする。従来のフラッシュフィル機能ではテキストが入力されるのみだったが、本機能では入力に使用する関数を提案可能。この機能は現在、「Excel」の優先言語を「英語」に設定しているユーザーが利用できる。

Formula by example

リボンボタンでグラフの書式を設定

 ホームリボンの書式設定コントロールを使って、グラフ内要素の書式を設定できるようになった。

Ribbon UI

グラフ内で要素を移動

 グラフ内で各要素をクリックで選択後にドラッグして移動できるようになった。

Manual Placement

名前付き範囲に対応

 [名前ボックス】欄から名前付き範囲の作成・検索ができるようになった。

Name Manager

Windowsデスクトップ版の変更点

Officeスクリプトの記録

 操作をOfficeスクリプトとして記録し、ワークシートの繰り返し作業の自動化ができるようになった。

動的配列からのデータ取得

 パワークエリを使用して動的配列が含まれるテーブルや範囲からデータを取得できるようになった。

ラピッドリフレッシュ

 ワークブックの共同編集中に手動更新の必要がある場合に、自動で高速更新する。複数のワークブックへの本機能のサポートは、近日リリースされる予定だという。

ガイド付き再適用

 共同編集が中断された際にその後加えられた変更を確認し、共同編集に戻ることができるようになった。

ピボットテーブルで画像とデータ型を使用する(Insider)

 ピボットテーブル内で画像やその他のExcelデータ型 (株価や地理など) を利用できるようになった。

[2023年6月30日17:40編集部追記] 読者からの指摘があり編集部で確認したところ、2023年6月の更新ではキーボードショートカットによるプレーンテキストでの貼り付けの実装は見送られたようですので、該当記述を削除しました。