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「Google Chrome」のダウンロードUIが一新、邪魔にならず操作性が向上
ダウンロードファイルの安全性もわかりやすく
2023年8月4日 10:00
米Googleは8月3日(現地時間)、デスクトップ版「Google Chrome」の最新リリースでダウンロードエクスペリエンスのデザインを一新したと発表した。「Google Chrome 102」から一部の環境で導入されていたものだ。
これまでのエクスペリエンスは「ダウンロードシェルフ」と呼ばれており、閲覧画面下のバーにダウンロードアイテムが出現するデザインになっていた。しかし、このユーザーインターフェイスではいくつかの問題が指摘されていた。
まず、Webコンテンツを表示する領域が圧迫される。とくに横長のモニターにおいて高さは貴重で、本来なら不要なスクロールが発生してしまうことがある。しかも、このダウンロードシェルフはポップアップのように自動では隠れない。
また、ダウンロードの一時停止・再開やフォルダーで開くといったアクションがオーバーフローメニューからしか利用できない。これは「Microsoft Edge」や「Firefox」でインラインのコマンドボタンが提供されているのと対照的で、使いやすいとは言えない。
「Google Chrome」ではデザインのリフレッシュが何度か行われているが、ダウンロードシェルフには手が加えられておらず、他の部分との一貫性が失われてしまっているのも問題といえるだろう。
新しいダウンロードトレイは、これらの問題に対処。アドレスバー右側にツールボタンとして配置されており、ファイルのダウンロード中はアニメーションリングで進捗状況が表される。ダウンロードが完了するとトレイ(ポップアップ)が開き、フォーカスを失うと自動的に閉じる仕組みで、ブラウジングを妨げることがない。
ダウンロードトレイには現在のブラウザーウィンドウでダウンロードされたファイルだけでなく、他のブラウザーウィンドウでダウンロードされたものを含め、過去24時間のファイルがリストアップされる。ダウンロード中であればキャンセルや再試行、一時停止・再開などもインラインのボタンで行える。
また、ダウンロードファイルの安全性もわかりやすく表示されるようになった。新しいダウンロードトレイは従来のダウンロードシェルフよりもスペースが拡大され、ユーザーインターフェイスもより柔軟になっている。そのため、より多くの情報を表示できるようになったわけだ。
なお、ダウンロード画面([Ctrl]+[J]キー、chrome://downloads/)は引き続き利用可能。ダウンロードしたファイルを別のフォルダーやアプリ、Webサイトへドラッグしたり、[常に開く]などのアクションを実行するといった既存の仕様もすべてサポートされるとのこと。