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「Google Chrome 102」が安定版に ~新しい「ダウンロードバブル」を一部環境に展開

深刻度「Critical」を含む多くの脆弱性にも対処

「Google Chrome」v102.0.5005.63

 米Googleは5月24日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome 102」を安定(Stable)チャネルへリリースした。Windows版はv102.0.5005.61/62/63、MacおよびLinux版はv102.0.5005.61となる。

 今回のリリースでWindows版が複数のバージョンに分かれているのsは、ロールアウト中の機能を既存のものと比較しやすくするためとのこと。あくまでもアップデート戦略における内部的な変更であり、IT管理者による対応は不要だ。

 「Chrome 102」では、デスクトップ環境にインストールされたプログレッシブ Web アプリ(PWA)のタイトルバーを開発者側でコントロールできる「Window Controls Overlay」をはじめとする多くの開発者向け機能が導入されている。

 また、一部の環境では新しいダウンロードエクスペリエンスが導入されているとのこと。これまでは閲覧画面下の「シェルフ」にダウンロードアイテムが保存されていたが、新しいエクスペリエンスでは「Microsoft Edge」によく似た「ダウンロードバブル」(downloads bubble)に置き換えられるという。

「Microsoft Edge」によく似た「ダウンロードバブル」(downloads bubble)

 このほか、32件の脆弱性も修正されている。32件の内、CVE番号が公開されているのは24件。とりわけ「IndexedDB API」における解放後メモリ利用(Use after free)の欠陥(CVE-2022-1853)については、深刻度が4段階中最高の「Critical」と評価されており、注意が必要だ。

 そのほかの深刻度は「High」が8件、「Medium」が9件、「Low」が6件となっている。これに加えて、内部監査やファジングで発見された不具合も修正されているとのこと。

 デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は、64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10/11に対応する。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)から手動でアップデートすることもできる。