ニュース

「Thunderbird 102」系統はこれで最後 ~v102.15.0がリリース【9月4日追記】

OpenPGPの問題と脆弱性を修正

「Thunderbird」v102.15.0が公開

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v102.15.0が、8月30日(米国時間)に公開された。特定状況下でメッセージを復号するために古いOpenPGP秘密鍵が利用できなかった問題が解決されている。

 また、本バージョンでは脆弱性の修正も行われているとのことだが、執筆時現在、セキュリティアドバイザリが更新されていないため詳細は不明。明らかになり次第、追ってお伝えする。

 なお、「Thunderbird 102」系統は、今回リリースされた「Thunderbird 102.15.0」が最後となる見込み。「Thunderbird 115」の次期バージョンがリリースされると、それに自動更新できるようになるはずだ。

 「Thunderbird 115」には、新デザイン「Supernova」をはじめとする多くの新機能と改善が含まれている。

[2023年9月4日編集部追記] 「Thunderbird」のセキュリティ情報が更新され、v102.15の修正内容が判明した。それによると、修正された脆弱性はCVE番号ベースで6件で、Mozillaの基準で深刻度が4段階中2番目に高い「high」が5件、3番目に高い「moderate」が1件となっている。

 また、v115.2のセキュリティ修正内容も公開。こちらの修正済み脆弱性はCVE番号ベースで14件で、同社の基準で「high」が7件、「moderate」が5件、4段階中最も低い「low」が2件となっている。