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「Microsoft Edge 117」が正式版に ~最近削除されたお気に入りの復元に対応

「Web 選択」など内蔵ツールのリストラ、脆弱性の修正も

「Microsoft Edge」v117.0.2045.31

 米Microsoftは9月15日(現地時間)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」v117.0.2045.31を安定(Stable)チャネルでリリースした。「Edge 117」では、法人向け機能「Edge for Business」が管理対象外のWindows(BYOPC)でも利用できるようになったほか、最近削除されたお気に入りの復元がサポートされた。

最近削除されたお気に入りの復元に対応

 削除されたお気に入りの保存期間は、リリースノートによると14日間。[お気に入り]画面(edge://favorites)での説明では、過去28日以内に削除されたお気に入りが復元できるとしている。どちらにしろ、誤って削除してしまったお気に入りを復元する手段が設けられたのは朗報といえるだろう。

 お気に入りの復元機能は、[お気に入り]画面(edge://favorites)や[お気に入り]ハブのメニューから利用可能。ハブのツールボタンからも実行できる。削除されたお気に入りは、[お気に入り]画面の[削除されたお気に入り]セクションで確認できる。

削除されたお気に入りは、[お気に入り]画面の[削除されたお気に入り]セクションで確認できる

 また、フォームフィールドのオートフィル(自動入力)でオートコンプリートが利用できるようになるとのこと(編集部未確認)。そのフォームに自動入力の候補が複数ある場合、最初の数文字を入力すると、それにマッチする入力候補だけが絞り込み表示される。この機能は設定画面(edge://settings/personalinfo)で無効化できる。

 そのほかにも、本バージョンよりツールのいくつかが廃止される。すでにアナウンスされているものに加えて、「Web 選択」機能が廃止されるとのこと。

 セキュリティ関係の修正はまだアナウンスされていないが、「Google Chrome 117」と同じ内容と思われる。CVE番号が公開されている脆弱性は11件で、深刻度の内訳は「Critical」が1件、「Medium」が6件、「Low」が4件。深刻度「Critical」と評価されている「CVE-2023-4863」はWebPにおけるヒープバッファーオーバーフローで、前バージョンで緊急対処されたものだ。

 デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。