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「Amazon」でパスワードレス認証「パスキー」が利用可能に ~顔や指紋で簡単ログイン

手軽、安全、使いやすい次世代ログイン方式

「Amazon.co.jp」で「パスキー」が利用可能に

 ネットショッピングサイト「Amazon」が、新しい認証方式「パスキー」に対応したとのこと。海外のテックメディアが一斉に報じている。編集部にて確認したところ、日本の「Amazon.co.jp」でも利用できるようだ。

 「パスキー」(Passkeys)は、公開鍵暗号方式と生体認証を組み合わせたパスワードレス認証「FIDO2」を元に、資格情報をクラウドで同期できるようにしたものだ。Webサイトやアプリにログインする「鍵」を作成し、MicrosoftやGoogle、Appleのアカウントに保管しておけるようなものだと考えればいいだろう。

 パスキーを一度作成しておけば、わざわざパスワードを入力しなくても、端末の認証システム(PIN、顔認証、指紋認証など)でログイン(サインイン)が行えるようになる。パスワードレスで認証できるため、パスワードの管理に悩んだり、盗難や詐取を心配する必要もない。

 「Amazon.co.jp」の場合、パスキーの作成は[アカウントサービス]-[ログインとセキュリティ]画面から可能。iPhoneやAndroidだけでなく、Windowsデバイスでも作成できる。

[アカウントサービス]-[ログインとセキュリティ]画面でパスキーを作成
Windowsデバイスでも「Windows Hello」でパスキーを作成できる

 パスキーを作成してログアウトすると、次回サインイン時に[パスキーでサインイン]というオプションが選べるようになるはずだ。メールアドレスの入力は依然必要だが、パスワードは要らない。Windowsデバイスにパスキーがある場合は、「Windows Hello」認証でサインインできる。パスキーがスマートフォンにある場合は、QRコード経由でスマートフォンのパスキーが利用できる。

次回サインイン時に[パスキーでサインイン]というオプションが選べる
Windowsデバイスにパスキーがある場合は、「Windows Hello」でサインイン
パスキーがスマートフォンにある場合は、QRコード経由でそのパスキーが利用可能

 なお、2段階認証を有効化している場合や、不正なログイン操作ではないかと疑われた場合は、パスコードによる認証が追加で必要になる。新たにログインする際は、メールを確認できるようにしておくとスムーズだ。