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「iOS 15.8」「iPadOS 15.8」が公開 ~アプリにカーネル権限でコード実行されるゼロデイ脆弱性に対処

旧デバイス向けのセキュリティアップデート

「iOS 15.8」のセキュリティ情報

 米Appleは10月25日(現地時間)、「iOS 15.8」および「iPadOS 15.8」を公開した。ゼロデイ脆弱性「CVE-2023-32434」に対処したセキュリティアップデートになっており、すべてのユーザーに適用が推奨されている。

 「CVE-2023-32434」はカーネルにおける入力検証の不備で、整数オーバーフローが発生するというもの。アプリがカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性があり、「iOS 15.7」より前にリリースされたiOSバージョンで悪用されたかもしれないとの報告がある。「CVSS v3」の基本値は「7.8」(High)。

 この脆弱性は6月に修正がアナウンスされていたが、「iOS 15」では不備があったか、追加の措置がとられたようだ。「iOS 16」「iPadOS 16」や「macOS」、「watchOS 8」「watchOS 9」でも修正済み。

 「iOS 15.8」および「iPadOS 15.8」の対象デバイスはiPhone 6s、iPhone 7、iPhone SE(第1世代)、iPad Air 2、iPad mini(第4世代)、iPod touch(第7世代)。自動で更新されるが、「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェアアップデート]セクションから手動でアップデートすることもできる。