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「Microsoft Edge 119」が正式版に ~18件の脆弱性に対処、うち3件は「Edge」固有

分割ビューもセッション復元の対象に

「Microsoft Edge」v119.0.2151.44

 米Microsoftは11月2日(現地時間)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」v119.0.2151.44を安定(Stable)チャネルでリリースした。「Edge 119」では、分割ビューを強化。分割ビューの利用中にWebブラウザーが終了したとき、セッションの復元機能を利用すると分割タブの状態を元の状態に戻せるようになった。

セッションの復元機能で分割ビューも復元可能に

 そのほかにも、以下の機能が追加されている。

  • 圧縮辞書トランスポートのサポート。オリジントライアルへの参加が必要
  • 「beforeunload」イベントの動作の変更。「beforeunload」イベントハンドラーで「preventDefault」を呼び出すと確認ダイアログが表示されるように。ポリシーで一時的に無効化できる
  • サイドバーアプリの管理機能を拡充。管理者はポリシーでサイドバーアプリの自動オープンの動作を制御できる
  • 「Microsoft Edge」のエンタープライズ同期設定ページを更新

 セキュリティ関係の修正は、全18件。内容は「Chrome 119」と基本的に共通だが、「Edge」固有の脆弱性も3件含まれている。

  • CVE-2023-36029:Microsoft Edge (Chromium-based) Spoofing Vulnerability(Moderate)※Android版
  • CVE-2023-36034:Microsoft Edge (Chromium-based) Remote Code Execution Vulnerability(Moderate)
  • CVE-2023-36022:Microsoft Edge (Chromium-based) Remote Code Execution Vulnerability(Moderate)

 最大深刻度は「High」。

 デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。