ニュース

「Excel」2023年11月のアップデートまとめ ~「Microsoft Loop」のテーブルを共有可能に

「GROUPBY」と「PIVOTBY」関数を導入、参照ブックの更新が簡単に

 米Microsoftは11月28日(現地時間)、「Microsoft Excel」の2023年11月アップデートを発表した。

Web用Excel

近似曲線の方程式の書式設定が可能に

 グラフ内に追加した近似曲線のカスタマイズをグラフの書式設定ウィンドウで行えるようになった。数値やフォント、塗りつぶし、アウトラインの設定などが行える。

近似曲線の書式設定を行えるように

Windows版Excel

参照されたブックデータを検索・一括更新の操作性向上

 表から外部のブックデータが参照されている場合に、[ブックリンク]ウィンドウで参照している場所を探せる検索機能やデータを一括更新する機能などを利用できるようになった。

[ブックリンク]ウィンドウ

Manage workbook links - Microsoft Support

「GROUPBY」関数と「PIVOTBY」関数が利用できるように(Insider)

GROUPBY関数

 「GROUPBY」は、名前の通り“グループ化”のための関数。対象となる列、集計したい値、集計に利用する関数(集計関数)の最低3つを引数として指定する。たとえば「カテゴリごとに売り上げの合計をまとめたい」といった場合に役立つ。

「GROUPBY」関数で「カテゴリごとに売り上げの合計をまとめる」例

PIVOTBY関数

 「PIVOTBY」関数は「GROUPBY」と似ているが、複数の列をグループ化できるのが違いだ。さきほどの「カテゴリごとに売り上げの合計をまとめる」例よりも高度な、「カテゴリごとの年間売り上げ推移をまとめたい」といったことが行える。

「PIVOTBY」関数で「カテゴリごとの年間売り上げ推移をまとめる」例

「Microsoft Loop」のテーブルをExcelにエクスポート(Insider)

 「Microsoft Loop」で作成した表計算テーブルをExcelにエクスポートできるようになった。例えば、プロジェクトで共同作業をする際、「Microsoft Loop」で収集したデータをExcelで集計するといったときに利用できる。

Loopで作成したテーブルをExcelにエクスポートできる