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「Excel」に強力な集計関数が新たに追加へ ~ちょっと便利なおまけ関数も

「GROUPBY」「PIVOTBY」「PERCENTOF」をBetaチャネル(Windows/Mac)でテスト開始

 米Microsoftは11月14日(現地時間)、「Microsoft Excel」に新しい関数を2つ導入すると発表した。「Excel」に関数が追加されるのは、2023年8月の「PY」関数以来だ。

 今回導入された関数「GROUPBY」「PIVOTBY」はいずれもデータ集計に役立つもので、「XLOOKUP」と同じぐらいシンプルに使えて、かつ強力だという。

GROUPBY

 「GROUPBY」は、名前の通り“グループ化”のための関数だ。対象となる列、集計したい値、集計に利用する関数(集計関数)の最低3つを引数として指定する。たとえば「カテゴリごとに売り上げの合計をまとめたい」といった場合に役立つ。

「GROUPBY」関数で「カテゴリごとに売り上げの合計をまとめる」例

 追加のオプション引数は出力を制御するもので、たとえば並び替え方法を指定したり、データにヘッダーをつけたり、フィルタリングを行ったりできる。不要であれば利用しなくてもよい。

PIVOTBY

 「PIVOTBY」関数は「GROUPBY」と似ているが、複数の列をグループ化できるのが違いだ。さきほどの「カテゴリごとに売り上げの合計をまとめる」例よりも高度な、「カテゴリごとの年間売り上げ推移をまとめたい」といったことが行える。できあがったテーブルでカラムが増えていることでもわかるように、必要な引数は「GROUPBY」より1つ増えて4つとなる。

「PIVOTBY」関数で「カテゴリごとの年間売り上げ推移をまとめる」例

「GROUPBY」や「PIVOTBY」で利用できる集計関数

 「GROUPBY」や「PIVOTBY」では、集計関数として「LAMBDA」(ラムダ)が使える。そのため、非常に自由度が高い。

 しかし、おそらく一般的には合計「SUM」や最大値「MAX」といった単純な関数を利用することが大半だろう。そのたびに「LAMBDA(x,SUM(x)」などと書くのは煩雑だし、読みにくい。

 そこで、集計関数の引数には直接「SUM」や「MAX」も指定できるようになっている。プルダウンメニューで候補が現れるので、好きなものをチョイスするだけだ。まだ「LAMBDA」関数に慣れないユーザーでも、「GROUPBY」や「PIVOTBY」を使いこなせるだろう。

簡単な集計であれば、プルダウンメニューで候補を選ぶだけ

おまけ関数:PERCENTOF

 また、今回おまけとして「PERCENTOF」関数も導入されている。これは単に第一引数のデータの合計(SUM)を第二引数のデータの合計(SUM)で割るシンプルな関数で、パーセンテージを算出する際に役立つ。

 これは単体でも使えるが、主に「GROUPBY」や「PIVOTBY」と組み合わせてパーセンテージを返すためのものだ。

主に「GROUPBY」や「PIVOTBY」と組み合わせてパーセンテージを返す「PERCENTOF」関数

注意事項

 今回導入された関数は現在、Windows/Mac版「Excel」のBetaチャネルで利用可能。ただし段階的に展開されるとのことで、すぐに利用できない場合がある。

 また、この関数はあくまでも試験段階のものだ。フィードバックをもとに仕様が大きく変わったり、最悪の場合、削除されて製品版には導入されない可能性もある点には注意したい。業務で利用する重要なデータなどにはまだ使わない方がよいだろう。