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Web版「Excel」に新しい[関数の挿入]ダイアログなど、4つの新機能

括弧のペアをわかりやすくハイライトしたり、数式バーが等幅フォントで見やすく

Web版「Excel」に4つの新機能

 米Microsoftは10月25日(現地時間)、Web版「Excel」に4つの新機能を導入したと発表した。

新しい[関数の挿入]ダイアログ

 「Excel」の関数は強力だが、入門者が正しい関数名を知り、適切に引数(パラメーター)を選ぶのは少々ハードルが高いかもしれない。そこで用意されているのが[関数の挿入]ダイアログだ。

 新しい[関数の挿入]ダイアログでは、「Excel」の豊富な関数がカテゴリごとに整理されており、プルダウンメニューで選ぶと指定すべき引数が案内される(よく利用する関数から選ぶことも可能)。引数に設定できるデータに関するヘルプも表示されるので、わざわざドキュメントを参照しなくても関数を使いこなせるだろう。

関数の入力を補助してくれる[関数の挿入]ダイアログ

 この機能は[数式]タブから利用可能。数式バーの[fx]ボタンからもアクセスできる。

括弧のペア

 数式が複雑になると括弧の対応関係がわかりづらくなり、数式が動作しなかったり、意図しない不具合が混入することがある。

 そこで、カーソル位置にある括弧のペアがハイライト表示されるようになった。括弧の対応関係が視覚的にわかりやすく、閉じ忘れも少なくなるだろう。

括弧のペアをハイライト

等幅フォントの採用

 「Excel」の数式バーではこれまで、スプレッドシート上と同じ可変幅(プロポーショナル)フォントが採用されていた。このフォントは文字に合わせて余白を自動で調整するため、見栄えよくレンダリングできるのが魅力。しかし、プログラミングなどの用途では「i」や「1」などの幅の狭いフォントでも見やすく、同じ幅でレンダリングする等幅(モノスペース)フォントが適していると言われる。

 そこで、「Excel」の数式バーでも等幅フォントが利用されるようになった。この変更はデスクトップ版でもテスト中だ。

「Excel」の数式バーが等幅フォントに

値のプレビュー

 デスクトップ版では数式の途中結果をチラッと確認できるツールヒントもテストされているが、これもWeb版に先行導入されるようだ。数式をデバッグするため、部分式をセルにコピーして値を確かめるといった手間を省くことができる。

数式の途中結果をチラッと確認できるツールヒント