ニュース

「Excel」に「Power Automate」ボタン、作業の自動化が容易に ~まずはWeb版に展開

将来的にはWindows/Mac版「Excel」へも導入予定

Web版「Excel」に[作業の自動化](Automate Work)ボタンが追加

 米Microsoftは10月5日(現地時間)、Web版「Excel」に[作業の自動化](Automate Work)ボタンを追加したと発表した。これまでリボンの[自動化]タブにあった[タスクを自動化する](Automate a Task)ボタンに代わるもので、「Excel」の「Power Automate」統合を拡張する。

 「Power Automate」は、さまざまなタスクやサービスを組み合わせたフローを作成し、特定の条件で実行(トリガー)することで複雑な作業を自動化するソリューション。たとえば「メールを受信したとき、添付ファイルがあれば自動でクラウドストレージに保存する」といった自動化フローをコーディングなしに作成できる。

 Web版「Excel」では、リボンの[自動化]タブにある[タスクを自動化する]ボタンで「Power Automate」のフローテンプレートを選び、「Office スクリプト」の定期実行といった反復処理を自動化できた。

 新しいボタンはこれを発展的させたもので、クリックすると「Power Automate」のサイドパネルが現れる。今話題の「ChatGPT」に対応したテンプレートも用意されており、「ChatGPT」に行の分類を依頼することもできるようだ。

 新しい[タスクを自動化する]ボタンは、まずWeb版「Excel」に展開される。「Microsoft 365」デスクトップアプリにアクセスできる商用ライセンス環境であれば利用可能だ。リボンに[自動化]タブがない場合は、IT管理者側で無効化されている可能性があるので問い合わせてみるとよいだろう。

 この機能は将来的にWindows/Mac版「Excel」へも導入される予定とのこと。