ニュース

「Excel」と「Microsoft Forms」がリアルタイム同期 ~ユーザーの回答データを分析・可視化

2月末には「Microsoft 365」加入者すべてが利用できるように

「Microsoft Forms」で収集したデータをWeb版「Excel」と同期し、データを分析・可視化

 米Microsoftは1月30日(現地時間)、「Microsoft Forms」で収集したデータをWeb版「Excel」と同期し、データを分析・可視化できるようにしたと発表した。順次提供され、2月末には「Microsoft 365」加入者すべてが利用できるようになるとのこと。

 「Microsoft Forms」はアンケート、小テスト、投票のためのオンラインフォームを簡単に作成できるサービス。「Microsoft アカウント」さえあれば「Microsoft 365」サブスクリプションを購入していなくても無償で利用できる。

 「Forms」で集めた意見やデータを「Excel」で分析したいというニーズは根強いが、従来は「Forms」からデータをエクスポートし、「Excel」ワークシートにインポートする必要があった。これは手間がかかるうえ、刻一刻と変わるデータをモニタリングしたいといった用途には不向きだ。「Forms」と「Excel」をリアルタイムで同期できれば、こうした問題を解消できるだろう。

「Excel」の豊富なデータ分析・可視化機能で「Forms」の回答から洞察を得る

 「Forms」と「Excel」を同期するには、「Forms」に新設されたコマンド[Open results in Excel](結果を Excel で開く)を実行するだけでよい。「Excel」ワークシートが「OneDrive」に作成され、「Forms」への投稿がリアルタイムで反映されるようになる。これをWeb版「Excel」で開き、並べ替えやフィルター処理、グラフの挿入などを行えば、データを分析・可視化できるというわけだ。

データの同期はリアルタイムで行われる

 同社は応用例として、従業員から提出された要望を月次シートにまとめたり、学校で小テストの結果を分析して補習が必要な生徒を特定するといった用途を挙げている。